「ポジティブチェンジ」~なぜ自分を変えようとしても失敗するのか~

「ポジティブチェンジ」~なぜ自分を変えようとしても失敗するのか~ ということで、今回は本の紹介記事になります。

そして書いているうちにかなり長くなってしまったので3回に分けてご紹介します(笑)

今回ご紹介する本は、DaiGoさんの「ポジティブチェンジ」です。

DaiGoさんといえば、一時期メンタリストとしてメディアで見かけることが多々ありましたが、現在は全くといっていいほどメディアへの露出はありません。

今何をしているかといいますと、最近はDaiGoさんが持つ知識を活かして企業向けのコンサルタントや本の執筆の活動をメインにしているそうです。

DaiGoさん自身も、本来はメディアに出るということより、今やっているようなコンサルタントや本の執筆に興味があったそうです。

 

本については、メンタリストであるDaiGoさんの知識を活かした様々な本を執筆しています。

書店に行ってもDaiGoさんだけで小コーナーができてしまうほどの数です。

そんな多くの本の中でも私が特にお気に入りの「ポジティブチェンジ」をご紹介します。

私個人的にはDaiGoさんが大好きかつとても尊敬しています。

テレビでの活躍だけを見ていると少し気取った感じがありますが、あれはパフォーマンスのためのキャラづくりなだけであって、彼の本を読んでいると本来のDaiGoさんとは少し違うような気がします。

私としては、テレビでパフォーマンスをするDaiGoさんを見て、まずこれだけのことをするためには膨大な勉強が必要だなと感じました。

才能ももちろん必要だと思いますが、それだけであれほどのメンタリズムのパフォーマンスができるとは思えません。

我々の見えないところで相当勉強して知識を身につけて応用して何度も練習しているんだなと見た瞬間感じました。

 

さて、第一回となる今回は、多くの方が変わりたいと思って行動してもなぜ失敗するのか、その原因に焦点を絞って本書をご紹介したいと思います。

さらにその原因を踏まえて、自分を変えるために重要な3つの鉄則をご紹介します。

  1. 人間は変化を嫌う性質がある
  2. 努力と根性だけでは人は変われない
  3. 自分を変えるための3つの鉄則

「ポジティブチェンジ」~なぜ自分を変えようとしても失敗するのか~

「ポジティブチェンジ」~なぜ自分を変えようとしても失敗するのか~

1.人間は変化を嫌う性質がある

「ポジティブチェンジ」は、名前の通り、自分を変えるための方法を紹介している本です。

そのために、本書ではまずなぜ多くの人が自分を変えようとして失敗するのか、その原因について説明しています。

その一番の原因は、人間は変化を嫌う性質があるということです。

本来、人間の体は現状を維持しようとする性質があります。(これをホメオスタシスといいます)

これは進化の過程で培ってきたもので、生き延びることだけを考えると、違う環境に足を踏み入れることはとても大きなリスクを伴います。

現時点で生き延びているのであれば、その環境をずっと維持しようします。

今と同じように行動していれば生きていける、したがって現状を維持しようと体が働きます。

これは人間がサバイバルのために備え付けた本能です。

したがって、何か大きな変化を起こそうとすればかなりの労力を必要とします。

人間は変化を嫌う性質がある、これを知っておくと、いかに『明日から自分を変えるために~をしよう」と心に誓っても長続きしないことがお分かりいただけるかと思います。

自分を変えるよりも現状維持のほうが楽だからです(笑)

2.努力と根性だけでは人は変われない

現在、書店や新聞で、自分を変えるための方法論に関する情報があふれています。

そしてそれらのほとんどすべてに共通している点は、自分を変えるためにはかなりの努力と根性を必要としていることです。

当たり前ですが、努力と根性を必要とする行動は長続きしません。

そして、もしできたとしても多大な労力を必要とします。

ダイエットするなら食事制限をして空腹のつらさに耐える。続けられるはずがありません(笑)

これまで紹介されてきた多くの方法論は、つらいけどその先に成功が待っている、つまり変化の過程はつらいということを前提としています。

「ポジティブチェンジ」では、この考え方をひっくり返した独自の方法論を紹介しています。

 

少し話が脱線しますが、このような人間の意志力(決めたことを実行する能力)について研究している有名な研究者がいます。

それが本ブログでも過去に紹介したKelly Mcgonigal(スタンフォード大学の心理学部の教授)さんです。

本ブログではストレスについてKelly Mcgonigalさんの記事を紹介していますが、彼女自身様々な分野の研究を行っています。

その一つが意志力に関する研究で、どのようにすれば自分を意志力を高め、自分で設定した目標を達成できるようになるかについてまとめた本を出版しています。

書店で見たことがある方も多いかと思います。

この本によれば、自分の意志力をトレーニングで強めることは可能であり、その方法論を具体的な例を挙げて紹介されています。

私もKelly Mcgonigalさんの本が大好きで彼女が出版した本はすべて読んでます。

ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

大学研究者が出版する本をいろいろと呼んできました、その中でも彼女の本は説明が明瞭でとてもわかりやすく、専門的な知識がなくてもすらすらと読める文章ですのでとてもお勧めです。

 

さらにストレスに関する研究も行っており、こちらは本ブログでもご紹介しているのでご興味のある方はこちらからどうぞ。

【TEDや書籍が話題に!】ストレスを味方につけて困難を乗り越える!~Kelly Mcgonigal~

2017年9月9日

3.自分を変えるための3つの鉄則

「ポジティブチェンジ」は、自分を変えるための方法論の鉄則として3つ紹介しています。

頭はいらない

1つ目の鉄則は頭はいらないということです。

これはどういうことかといいますと、「自分を変えるためにはどうすればいいのか」と考えることをやめてくださいということです。

多くの方が「自分を変わるためにはどうすればいいのだろう」と考えることから始めると思います。

しかしこの考える行為が変化を妨げるとDaiGoさんはおっしゃっています。

実際、自分を変えたいと思ったとき、多くの人はまず、「どうやったら変われるだろう?」と考え、思い悩むでしょう。

しかし、実はこのとき、すでに変化から逃げていることにお気づきでしょうか。

考えることによって、行動を先延ばしにしているのです。

つまり、行動するための準備をするということはどうにかして、行動を先延ばしにしていることと同じです。

実際、多くの企業家などの成功者は見切り発車で事業を始めて成功しています。

準備をばっちり整えてからと考えていてはいつまでたっても行動に移せません。

準備とは、必要な条件を整えることです。

しかし実際は、行動しなければ何が必要かさえわからないのです。

私自身読んでいてとても耳が痛かったのですが、行動して必要なものがあればその都度対応していくというスタンスが重要になります。

「事前にいかに準備できるか」ということよりも、「行動してその後なにか問題にあたった時にどう対応できるか」ということがはるかに大切であると思います。

そして行動を振り返ったときに自分が変わっているかどうかを確認することができます。

自分が変わったかどうかは、行動して振り返ったときにわかる。

根拠はいらない

2つ目の鉄則は根拠はいらないということです。

これは、1つ目と共通していることですが、自分を変えるために頭を使う必要はありません。

頭を使って考えるということは行動することを先延ばしにしていることに他ならないからです。

そして行動するためには根拠も必要ありません。

根拠を求めるということも行動を妨げる行為となります。

理由があるから変われないのではありません。変わりたくないから、変われないのです。

人間は変化を嫌う生き物です。

したがって変化を起こそうとなると何かとその理由や方法を考えて、行動することを先延ばしにしようとします。

つまり行動を先延ばしにするために考えているのです。

これは「嫌われる勇気」で一躍有名になった心理学者アドラーの考え方にとても共通しています。

アドラーの心理学としては目的論が有名です。

大きな特徴としては、アドラー心理学は過去よりも現在および未来を重視した考え方です。

それまでの心理学者(フロイトやユングなど)は、現在の感情を原因として過去に何があったかを注目する原因論の心理学になります。

 

わかりやすい例はトラウマに関する捉え方の違いです。

フロイトやユングの心理学では、トラウマは現在の行動に大きな影響を及ぼす原因として扱われます。

 

一方で、アドラー心理学では全く逆の考え方をします。

アドラー心理学は目的論を重要視しています。

アドラーによると、トラウマが原因で現在の行動に影響を及ぼしているのではなく、現在の行動を正当化するためにトラウマを利用していると考えます。

読んでいてハッとする人は多いと思います。

私自身、嫌われる勇気を読んで頭に衝撃が何度も走りました(笑)

 

さらにわかりやすい例が、怒って相手を殴ってしまった場合に対する考え方です。

フロイトやユングの心理学では、怒りという感情が原因で相手を殴ってしまったと捉えます。

一方で、アドラー心理学では相手を殴ることを目的としてとらえます。

つまり、相手を殴るために怒りという感情を利用したと考えるのです。

 

この考え方を応用するとつまりはこうなります。

この考え方によれば、「怖いし、不安だから変わるための行動が取れない」という人は、変わりたくないから、「怖い」「不安」といった感情を利用している、ということになります。

したがって、自分を変えるために根拠を求める必要はありません。

根拠を求めるということを、変わらなくてもいいように根拠を求めているということになります。

 

ついでですが、今の内容でアドラー心理学に興味が出たという方はぜひ「嫌われた勇気」を読んでみてください。

個人的には、私の考え方に大きな影響を与えた本では間違いなく一番です。

ちなみに続編として「幸せになる勇気」も発売されています。

嫌われる勇気が面白かったという人は合わせてどうぞ。

希望はいらない

3つ目の鉄則は希望はいらないということです。

第3のルール、「希望はいらない」です。

なぜなら、行動できること自体が希望だからです。

これはとてもシンプルでわかりやすいです。

行動しようとするとどうしてもそのあとの結果やリターンを考えようとします。

しかし、それらを考えるということは行動することを先延ばしにしているということになります。

行動すること自体に意味があるのです。

したがって行動することに対して希望を持つ必要はありません。

 

また、心理学では、まず行動することでやる気を引きおこすことができると言われています。

人は行動を起こすとドーパミンというホルモンが脳内に分泌されます。

そしてこのドーパミンには、不安やうつの症状をやわらげ、やる気を駆り立てる作用があります。

 

一番わかりやすいの例は、目の前に大好物の食べ物がある時です。

人はそれを目にするだけで、それを食べたいという気持ちが駆り立てられます。

これはドーパミンの作用によるものです。

 

つまり何か行動を起こすことによって「これを続ければもっといいことがおこるのではないか」とドーパミンを作用によってやる気がかきたてられるのです。

行動を起こすことに希望を求めてはいけません。

行動を起こすこと自体が希望であり、行動を起こすことでドーパミンの作用によってやる気がさらにかきたてられるのです。

 

このような性質を利用して意志力をコントロール、トレーニングしようというのが先ほどご紹介しましたKelly Mcgonigalさんの本になります。

本書でもKelly Mcgonigalさんの研究が紹介されているのでDaiGoさん自身も彼女の研究にある程度は影響を受けていると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここではDaiGoさんの「ポジティブチェンジ」、その中でも多くの人が自分を変え用と行動してもうまくいかないその原因と、自分を変えるために重要な3つの鉄則をご紹介しました。

世間に出回っている自分を変えるためのメソッドがいかに実現困難であるか、この記事を通してお分かりいただけたと思います。

それはみなさんのせいではありません。人間本来の性質によるものです。

ポジティブにとらえると、この性質を利用すれば人は簡単に変われます。

その方法を提供することが本書の目的の一つです。

次回は人生を変えるためのスイッチをご紹介します。

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