【TEDや書籍が話題に!】ストレスを味方につけて困難を乗り越える!~Kelly Mcgonigal~ では、僕が大好きな心理学者であるKelly Mcgonigalさんをご紹介します。
Kelly Mcgonigalさん(ケリー・マクゴニガルと読みます)は、若くしてスタンフォード大学の教授となったすごい方で、主に意志力やストレスについて研究されています。
僕自身、彼女が出版した本は全て読んでいます。
それも日本語訳版の発売が待ち切れずに、洋書で読むほどの大ファンですw
彼女の本は僕の人生に大きな影響を与えてくれました!
そして僕がKelly Mcgonigalさんを知るきっかけになったのが、TEDの動画です。
別記事では、英語学習の教材としてTEDをおすすめしておりますが、この学習を通じてKelly Mcgonigalさんを知りました。
ここでは、Kelly Mcgonigalさんのストレスに関するTED動画と、書籍についてご紹介します。
今までのストレスに関する概念がひっくり返るのでまじで人生変わります。
ちなみにですが、メンタリストのDaiGoさんもKelly Mcgonigalさんの本をおすすめしています!
目次
【TEDや書籍が話題に!】ストレスを味方につけて困難を乗り越える!~Kelly Mcgonigal~
1. TED動画紹介〜ストレスと友達になる〜
まずはKelly Mcgonigal さんの TED動画をご紹介します。
タイトルは「How to make stress your friend 」になります。
直訳すると、「ストレスと友達になる方法」ですね。
こちらです。
※動画はYou Tubeのものです。TEDサイトの動画はこちらになります。
動画を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、まず彼女のプレゼン能力が半端ないです!
(まず美人だし、)見ているものを引きつける話し方で、間の取り方であったり資料の見せ方であったり、学べる点がたくさんあります。
僕は、彼女からストレスに関する知識だけでなく、プレゼンに関するスキルもたくさん学ばせていただきました。
何度も聞きすぎて、スクリプトを暗記するまで聞きまくりましたw
2. ストレスは「ストレスが体に悪い」と信じている人だけに悪影響を及ぼす
ここからは、彼女がTED動画の中で紹介した研究内容について解説していきます。
まず、動画ではストレスに関するイメージについて紹介しています。
基本的には多くの人が「ストレスは体に悪いもの」と思っていることと思います。
しかし、Kellyさんは「ストレスが体に悪く作用するのは、ストレスが体に悪いと信じている人のみだ」と言っています。
つまり、ストレスを感じていても、ストレスが体に悪いと思っていない方はすこぶる健康なんです。
ストレスは感じていてもそれを悪いものと考えていない人は、たとえストレスにさらされた状況でも体へのリスクはないといいます。
つまり、ストレスが体に悪く作用するのは「ストレスが体に悪い」という思い込みによるものです。
ストレスを悪いものと考えている人には悪く働き、そう考えていない人には悪影響はありません。
これはかなり衝撃的ですよね。
3. ストレスで心拍数が上がるのは脳にエネルギーを供給するため!
次に、人がストレスを感じている時の体の反応について解説していきます。
ストレスを感じている時、体にどのような反応が出るでしょうか。
多くの方が「心臓がドキドキして心拍数が上がったり、冷や汗をかく」などといったような反応が出ると思います。
そしてこのストレス反応こそが体に害を与えると思っている方も多いかと思います。
しかしながら、Kellyさんに言わせると、ストレスに対するこれらの反応は、脳に酸素を多く送り込むためであったりアドレナリンを分泌して危機的状況に備えるためであるというのです。
つまりストレスによる反応は、体に害を与えるためでなく、体によりエネルギーを供給するために起こっていると言うのです。
この動画を初めて見たとき正直驚きました。そして疑いました。
でも思い返してみると、ストレスにさらされたら、落ち込んで最悪の場合だと心臓発作やうつ病を発する人もいれば、厳しい状況を踏み台にしてさらに成長していく人もいます。
この動画を通して、考え方ひとつでストレスに対する体の反応は変わるということをKelly Mcgonigalさんは主張しています。
4. 人間はストレスに対応するために人とのつながりを求める
動画では、次に人間がストレスに対応するメカニズムについて言及しています。
そして、人間はストレスに対応するために人とのつながりが重要になってくると言っています。
ポイントになるのは、ストレスとホルモンの一つであるオキシトシンの関係性です。
オキシトシンは快楽ホルモンの一つで人と物理的(ハグをしたり、手をつないだり)に接触した時に分泌されます。
このことは多くの方に知られているのですが、オキシトシンはもう一つの顔を持っています。
それは、「ストレスホルモン」でもあることです。
すなわち、オキシトシンはストレスを感じたときにも分泌されます。
そして、オキシトシンが分泌されると、人間は人との物理的な接触を求めるようになります。
これらの事実からKelly Mcgonigalさんは、「人間はストレスに対応するために人とのつながりを求めるようになっている」ことを主張しています。
人間は歴史的に、困ったことがあれば互いに助け合って生きていくようになっていることがホルモンの働きからも分かったのです。
あるアンケート調査で2つの質問をしました。
- 「あなたは昨年どのくらいのストレスを感じましたか?」
- 「あなたはほかの人を助けたり面倒をみたりすることにどれほど時間を費やしましたか?」
その調査から数年後に亡くなった人がどれくらいいたかが調査されました。
この結果から、興味深い結果が分かりました。
それは、当然のことながらストレスを感じていると答えた人は死亡リスクが高まることです。
これは予想がつきますよね。
しかし、それはすべての人に当てはまりませんでした。
驚くことに、ストレスは感じていても、周りの人を助けたり、気にかけたりしている人は、ストレスを感じていない人と死亡リスクが変わらなかったのです。
おもしろいですよね。
つまり、ストレスを感じたらオキシトシンが分泌されて、人との接触を求めるようになり、実際に接触することでさらにオキシトシンが分泌されてストレスが緩和される。
そして他人を気にかけたり、助けたりすることでもストレスが緩和される。
まさしく、人は助け合って生きていくためのメカニズムをこれまでの歴史の過程で備えてきたということがわかります。
この動画を見てから、緊張する場面やストレスを感じているときは、「自分の体がこの局面に立ち向かうために準備しているんだ」と考えるようになりました。
こう考えることができれば、気持ちが楽になります。
ストレスに耐えようとするのではなく、ストレスを受け入れるように考え方を変えるのです!
5. 豊富な実験が紹介されている書籍もおすすめです!
このTED動画をみて「面白い」と感じた方は、Kelly Mcgonigalさんの本を読むことをおすすめします!
一時期は書店でも話題になっていましたね。
もちろん僕はすべて読みました!
ただし、日本語訳が待てなかったと言うことと、英語の勉強をしたかった理由から洋書で読みました。
洋書は英語学習にもとてもおすすめなので、英語を勉強している方は是非ともチャレンジしてみてください。
個人的な印象として、Kelly Mcgonigalさんの本は難解な単語はあまり出てこないので読みやすいです。
6. ストレスだけでなく、「意志力」に関する研究もされています!
また、Kelly Mcgonigalさんはこの本を出す前にもう一つ別の本も出しています。
それは意志力に関する本です。
ちなみに私はこれも英語で読みました。
私たちが普段「明日からダイエットするぞ」と決意をしても翌日には「明日からでもいいかな」と先送りにしてします。
節約しようと思っているのに目の前のセール品を見るとついつい買ってします。
こんなことって誰でも経験がありますよね。
これらのようなことはなぜ起こるのか、さらにそれを踏まえて自分をコントロールすることは可能なのかという疑問に答えてくれる一冊です。
人間の脳の構成から解説が始まり、意志力が働くには脳のどの部分が働いてそれはどう成業することができるのかを具体的に説明しています。
何より素晴らしいのは、理論を説明したうえで、実践方法を紹介していることです。
これを実践していけば自分をコントロールする力が身についていきます。
ぜひ読んでみてください。
さらにこれら二つの本をより実践的にまとめた本も最近出しています。
ご参考までに
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、僕が大好きな心理学者であるKelly Mcgonigalさんをご紹介しました。
Kelly Mcgonigalさん(ケリー・マクゴニガルと読みます)は、若くしてスタンフォード大学の教授となったすごい方で、主に意志力やストレスについて研究されています。
彼女のTED動画をみたり、書籍を読むと、今までのストレスに関する概念がひっくり返るのでまじで人生変わります。
僕の人生も大きな影響を与えてくれました。
超おすすめなので是非ともみてみてください。