こんにちは。TATです。
今日のテーマは「プログラミングスクール卒業者は即戦力となれるのか?」です。
読者の方からこの質問をいただいたので、こちらの記事でお答えできればと思います。
プログラミングスクールにいけば、卒業後に転職してすぐに働けるようになりますか?
転職したら即戦力として働けますか?
いきなり結論ですが、この質問に対する答えは、タイトルからもお分かりの通り、「ならん」つまりNOですw
100%までとは言い切れませんがほぼ無理だと思います。
この理由について本記事で解説していこうと思います。
そして最初にお伝えしておくと、ここで僕が言ってるのは即戦力になるのが難しいということであって、転職が無理だとかプログラミングスクールへ行く価値はないとか、そういうことではないのでご理解いただきますようお願いします。
むしろ新たな挑戦やキャリアチェンジすることを僕は応援しています。
僕自身も社会人になってから独学でPythonを習得して転職に成功した経験があるので、転職は間違いなく可能です。
ただ、プログラミングスクールへ行ったからと言って卒業したらすぐにバリバリ働けるかと言われると、そんなことはないぞということをお伝えしたいのでこういった書き方をしています。
理由は圧倒的に実務経験が不足しているためです。
目次
プログラミングスクール卒業者は就職・転職して即戦力となれるのか?→ならんw
プログラミングスクールで学ぶのはスタート地点に過ぎない
プログラミングスクールでは、プログラミングを基礎から学ぶことができます。
スクールによっては様々なコースが用意されており、利用者は自由に選ぶことができます。
ウェブサイトの構築などに興味があるならJavascriptなどを学ぶでしょうし、データ分析やAIなどに興味があればPythonなどが候補になるかと思います。
プログラミングスクールへ通うと、プログラミングの基礎的な文法なもちろんのこと、簡単なプログラムであれば自分で書けるようなレベルまで達成可能です。
ただし、注意点があります。
それが、プログラミングスクールはあくまでスタート地点に過ぎないということです。
プログラミングスクールで学べる内容は、プログラミング世界のごく一部です。
プログラミングスクールの卒業生は、学校で言うところの教科書を一通りこなして練習問題や応用問題の一部ができるようになったに過ぎません。
この状態で戦場(就職先や転職先の現場w)に行ってもすぐに活躍するのはなかなか難しいです。
プログラミングスクール卒業者は実務経験が圧倒的に不足している
この理由は明白で、実務経験が圧倒的に不足しているためです。
教科書で学ぶ内容と、実務で必要されるスキルには大きな差があります。
学校の授業でも、「教科書の例題とかなら簡単に解けるけど、応用問題とかになると途端に万事休す」みたいな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
僕も同じですw
いくら頭で公式や文法とかを理解していたとしても、いざ現場で使おうとなると途端にパニックになるのは普通のことです。
つまるところ、経験がないからです。
つまり、教科書を理解しただけでは、すぐに現場で活躍することは難しいと言うことです。
この現実をきちんと理解していないと、プログラミングスクールを無事に卒業して「よっしゃ転職して活躍するぞー」と思っている矢先に地獄を見ることになります。
実務では、教科書では出てこないことが山のように湧いてきます。
そういったことを1つずつ、自分の力でなんとかしていかなければいけません。
ここで絶望してエンジニアになることを諦めてしまう人は結構多いように感じます。
ちなみにここで言う「なんとかしていかなければいけません」と言うのは、全部自分1人で解決しなければいけないということではありません。
頼れる同僚がいれば助けを乞うのもありですし、わからないことがあればググるのも全然OKです。
むしろ実務を経験するとググらずにできるプログラムの方が珍しいということがすぐにわかります(笑)
どんなに優れたエンジニアでもわからないことはたくさん出てきます。
ただそのわからないことへの対処スキルが成熟しているのが優秀なエンジニアです。
このスキルを上げるために必要なことは経験です。
いろいろな壁にぶち当たってそれを乗り越えるたびに経験としてノウハウが蓄積されていきます。
このノウハウが大きくなるにつれてエンジニアとしてのレベルもアップしていきます。
プログラミングスクール卒業者は、この経験値が少なすぎるがゆえに転職後や就職後になかなかしんどい経験をすることになります。
ちなみに僕自身も同様の経験をしてます。詳細はこちらをどうぞ。
【経験談】社会人になってPythonを独学して転職したら地獄だった話
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即戦力となるために必要なものは、一に実務、二に実務、三に実務
ここまできたら即戦力となるために何が必要かはお分かりかと思います。
一に実務、二に実務、三に実務です。
シンプルですね。
エンジニアとしてのレベルを上げるにはとにかく経験を積むことです。
これはプログラミングスクール卒業後でも、通っている最中でも実行することが可能です。
その気になればいつでもできます。
おすすめの方法としては以下の通りです。(おすすめ順です)
実務経験を積む方法
- 自分のアプリやサービスを開発する
- 知人などから仕事を請け負う
- クラウドワークスなどで簡単な仕事を受注してみる
1つ目の方法は、自分のアプリやサービスを開発することです。
誰にも迷惑をかけることがないので、これが1番リスクの低い方法かと思います。
プログラミングスクールで学んだことを活かして、自分でオリジナルのアプリやサービスを作ってみましょう。
これをするとプログラミングスクールでは学ばなかったことがたくさん必要になってきます。
その都度、ググったりして自分で解決しながら開発を進めます。
内容にもよりますが、2〜3個作ればそれなりのノウハウは貯まるはずです。
「困ったらこのサイトが役立つ」とか、いろんなノウハウが蓄積できます。
2つ目の方法は、知人などから仕事を請け負うことです。
自分で作りたいアプリやサービスが特にない場合にはこれがおすすめです。
最初は簡単な仕事から請け負ってみることをおすすめします。
可能なら、納期などがあまりしんどくない、自分のペースでできるような仕事を選ぶようにしましょう。
3つ目の方法は、クラウドワークスなどで簡単な仕事を受注してみることです。
上記2つの方法が厳しそうであればクラウドワークスなどから簡単な仕事を取ってみることもおすすめです。
ここでのポイントも難しすぎる案件は避けることです。
簡単なものから始めて実務経験を蓄積していきましょう。
これらの実務経験をしたかしないかでは、大きな差がつきます。
何より、こうした経験で困難にぶち当たった時の対処法をきちんと理解しておくと、就職後や転職後でも落ち着いて対応できるかと思います。
即戦力となるのは難しくても、同期などと比べて頭一つ抜き出ることくらいは可能です。
いずれにしても、プログラミングスクール卒業者に圧倒的に足りないものは実務経験です。
実務経験を積むためには自ら行動を起こすほかありません。
転職前にこうした経験を積んでおけば、新しい職場でもスムーズに仕事に取りかかることができると思います!
結論:プログラミングスクールはあり。ただし卒業後も努力は必須!
繰り返しになりますが、僕がここでお伝えしているのはプログラミングスクール卒業者は即戦力にならないということであり、決してプログラミングスクールを否定しているわけではないということです。
プログラミングスクールは、初心者が効率的にプログラミングを学ぶ手段の1つとしては有効です。
いつでも質問できる環境で独自の教材を活用してスムーズに学習を進めることができます。
結果として、効率的にプログラミングの基礎を習得することが可能です。
プログラミングを独学した際に、挫折してしまう大きな理由の1つは、エラーが発生したり分からない部分が出現したときに解決できずにそのまま諦めてしまうことです。
プログラミングスクールへ通えばこういった状況に陥ることはなくなるので、途中で挫折するリスクは大きく下がります。
ただ、効率的に学べる環境にいる反面、卒業後にいざ実務に携わると状況は一変します。
教科書に出てこないものは当然出てきますし、問題が発生しても自分で解決して次へ進んでいかないければいけません。
独学で苦労している人は、この問題にぶち当たった時の耐性がついているので問題ないかもしれませんが、いつでも講師に質問できるような環境で学んできた人にとっては少ししんどい環境かもしれません。
それでも、こうした壁を1つ1つ乗り越えていくことができれば、着実にレベルアップすることができます。
最初は辛いかもしれませんが、それを乗り越えた先には大きな成果がついてきます。
大事なことは、「プログラミングスクールへ通うだけで完璧なエンジニアになれるということはない」ということを理解することです。
卒業後も継続して努力していくことは必要です。
むしろ、卒業してからが本番です。
プログラミングの世界は進化のスピードが凄まじいので、次々に新しい技術が出てきます。
Googleとかで働いているような天才プログラマーでさえも、時代から取り残されないように常に情報収集をしています。
こういった天才たちでさえ継続して努力しているわけですから、我々もしないわけにはいきません。
プログラミングスクールを検討している方は、こうした現実を理解しておくことがとても大切です。
プログラミングスクールはあくまでのプログラミングの世界への入り口に過ぎません。
卒業してからは、実務経験をひたすら積み上げて、継続して努力していく必要があります。
こうした現実をきちんと理解しておけば、プログラミングスクールはプログラミングを効率的に学べるとてもいい選択肢の1つになります。
おすすめのプログラミングスクールの特徴を徹底比較【完全初心者からでもOKです】
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、「プログラミングスクール卒業者は即戦力となれるのか?」というテーマでお話してきました。
結論から言うと、プログラミングスクール卒業者が即戦力になるのは厳しいです。
理由は明白で、実務経験が圧倒的に不足しているためです。
プログラミングスクール卒業後も継続して努力し続けることが必須になります。
最初はいろいろな壁にぶち当たって辛いかもしれません。
ただ、1つ1つ乗り越えていくたびに確実にノウハウが蓄積されていきます。
これを繰り返せばエンジニアとしてどこでも通用する人材になることができます。
ここまできたら人生がわりと安定します。
いざとなれば働き口はいくらでもあるので、クビになっても問題ないです。(僕自身クビになったことは今のところないですが、これまでの経験からこれは実感済みです。)
最後に僕から一言。
何歳になってもプログラミングを学ぶことは可能です。
僕自身も社会人になってからPythonを独学して転職にも成功しました。
転職後はいろいろ苦労しましたが、1つずつ乗り越えていくうちにたくさんのノウハウを吸収することができ、今ではPythonなしでは仕事が成り立たないくらい欠かせないものとなりました。
僕にでもできたので、みなさんもその気になれば絶対にできます。
もしプログラミングに少しでも興味があれば是非ともトライしてみてください。
僕のように人生が大きく変わるかもしれません!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。