シリコンバレー式自分を変える最強の食事~完全無欠ダイエット~ についてご紹介します。
完全無欠ダイエットは「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」で筆者のデイブ・アスプリーさんが提唱している新しいダイエットメソッドです。
このダイエットメソッドを取り入れることで、毎日0.5kg痩せてパフォーマンスを最大に引き出すことができると筆者は言っています。
過去の記事、シリコンバレー式自分を変える最強の食事~ これまでの常識が覆される!食べ物が体に及ぼす影響 ~では、食べ物が体に与える影響について本で紹介されている内容をいくつかピックアップしてご紹介しましたが、完全無欠ダイエットはこれらの影響を利用したダイエットメソッドです。
さらにこれまでのダイエット常識を覆す内容が多く盛り込まれています。
この記事では、完全無欠ダイエットを提唱する根拠と実践法についてご紹介します。
目次
シリコンバレー式自分を変える最強の食事~完全無欠ダイエット~
それでは順番に見ていきましょう。
まずは筆者が完全無欠ダイエットを提唱する事実・根拠についてです。
良質な油や脂肪は体に良い
一つ目は、良質な油や脂肪は体に良いということです。
一般的に油や脂肪はダイエットの敵として見られ、ダイエット中はこれらをなるべく避ける傾向にありますが、筆者のデイブ・アスプリーの研究結果によると、すべての油や脂肪が体に悪いというわけではないようです。
本当にあなたを太らせる悪い脂肪がある一方で、正しい種類の脂肪はかなりの量を食べても太らない。
むしろ脂肪の摂取量を極端に減らすと体に悪影響を及ぼします。
脂肪は体に必要な主要栄養素の一つです。
人間の細胞、臓器、脳はどれも脂肪でできており、最適な働きをするには良質な脂肪が必要だ。
脂肪をとりすぎると気になるのがコレステロールですが、コレステロールは体に必要な重要なものです。
もっと脂肪を食べようと推奨されると、たいがい心配になるのはコレステロールですが、これは必要に応じて肝臓で作られるほど体には必須なものなのだ。つまりコレステロールは、必ずしも敵というわけではない。
それでは体に良い脂肪とは何なのでしょうか。
筆者は、良質な脂肪を理解するポイントを2つ挙げています。
1つ目は分子の長さです。
食用油では原則として、分子が短ければ短いほど、希少で抗炎症性がある。
このため完全無欠ダイエットでは、バターに見られる酪酸やココナッツオイルに見られる数種の中佐脂肪酸を含め、適量の希少な中鎖・短鎖脂肪酸を摂るようにしている。
2つ目は安定性です。
酸素は生物にとって不可欠ながら、同時にサビ化や酸化といった、きわめて強力な化学反応を起こし、脂肪を傷める犯人でもある。
つまり、安定性の高い脂肪は酸化やサビ化が起こりにくく体に悪影響を及ぼさない。
筆者は、最も安定しているのが「飽和脂肪酸」、次に安定しているのは「一価不飽和脂肪酸」であると述べている。
飽和脂肪酸は酸化でダメージを与えられる余地がほとんどなく、酸化やサビ化が起こりにくい。
一価不飽和脂肪酸は酸素がダメージを与えうる場所が一か所(一価)しかないため、飽和脂肪酸ほどではないが、とても安定している。
一方、最も安定していないのが「不飽和脂肪酸」であり、炎症性が最も高い脂肪である。
つまり、一口に脂肪を摂取するといってもどの種類の脂肪を摂取するかによって体に与える影響は大きく異なる。
良質な脂肪を摂取すれば体に悪いということではない。
完全無欠ダイエットでは、良質な脂肪をなるべく摂取することを推奨している。
野菜に「食べ過ぎ」はない
2つ目は、野菜に「食べ過ぎ」はないとないうことです。
完全無欠ダイエットでは、多くの野菜を摂取することが推奨されます。
野菜に関しては食べすぎということはない。僕が勧める量は、食品医薬品局(FDA)の定める1人前の摂取基準量に換算すると、1日に摂るべき野菜の6~11人前に相当する。
しかしながら、野菜は元来カロリーが少ないので、多く摂取しても問題にはならない。
しかし過去に記事、シリコンバレー式自分を変える最強の食事~ これまでの常識が覆される!食べ物が体に及ぼす影響 ~でも紹介したように野菜でも体に悪影響をもたらすもの(反栄養素)が存在する。
完全無欠ダイエットでは、多くの野菜を摂り、これらの反栄養素が最小限となるような食事をとる。
野菜はみな同じにはできていない。たくさん食べるものだから完全無欠ダイエットでは、最大限に栄養があり、含まれる反栄養素が最小限の野菜を中心とする。
プチ断食が集中力を上げる
3つ目は、プチ断食が集中力を上げるということです。
短期間の断食には様々なメリットがあります。
短期間の断食には、代謝を上げたり集中力が増すなどのメリットがあることは間違いない。
短時間(6~8時間)のうちに1日の食事のすべて摂るのが慣例の「断続的ファスティング」が、バイオハッカー、ウエイトリフティング選手、パレオ(原始食)ダイエット実践者たちの人気を博してきたのは、減量を助け、がんを予防し、筋肉を増強し、回復力を高めるのにきわめて有効だからだ。
このように、断続的ファスティングは様々な研究がなされており、多くのメリットが報告されている。
断続的ファスティングはよく研究されていて、「体重減少」と「集中力増強」のほかにもいくつも健康に良いことが報告されている。
ファスティングの一形態でもある「隔日断食」は8週間ほどの短期間でも慢性病を防ぎ、中性脂肪を減らし、悪玉コレステロール値などの指標に有意な改善をもたらすことが証明されてきた。
おそらくもっとも重要なのは、断続的ファスティングが神経の可塑性と発生を高めること。つまり脳の成長と進化を容易にすることだ。
しかしながら断食には大きな問題が一つある。
それは、空腹に耐えなければならないことである。
多くの人が断食を実践しようとしているが、途中で断念している。
その理由は明白で、仕事を抱えている現代人にとって、朝食を抜いて一日の摂取量を極端に減らす断食では、日中の活動中のエネルギー切れを起こすことである。
したがって、筆者は空腹を感じさせずに断食と同等の効果を得られるメソッドを考え始めます。
そこで考案されたのが、完全無欠ダイエットです。
完全無欠ダイエットとは
それではここから完全無欠ダイエットの実践法について見ていきましょう。
まず、完全無欠ダイエットは、プチ断食を実践しながらも空腹を感じることなく継続することができる新しいダイエットメソッドです。
完全無欠ダイエットに不可欠となるのが、完全無欠コーヒーです。
完全無欠コーヒーは、通常のコーヒーとは異なり、コーヒーにMCTオイルとバターを加えて作ります。
バターに含まれる良質な脂肪、MCTオイルに含まれる鎖脂肪酸を摂取することで、空腹感を抑えながらも断食と同じ効果を得るというものです。
完全無欠ダイエットでは、毎朝完全無欠コーヒーを摂取して空腹感を感じないようにして断食を行い、さらに過去の記事、シリコンバレー式自分を変える最強の食事~ これまでの常識が覆される!食べ物が体に及ぼす影響 ~で紹介する体に悪影響を及ぼす栄養素(反栄養素)をなるべく摂取しない食事を心がけるというものである。
この完全無欠ダイエットのポイントは、断食にある。
断食がダイエットに有効である理由の一つが、体を脂肪をエネルギーに変えるモードに切り替えることである。
人間は通常、炭水化物等から作られる糖(主にブドウ糖)をエネルギーにする。
しかし、体内でブドウ糖が生成されないようになると、体は緊急事態と判断して、脂肪を分解してケトン体を作り出す。
これをエネルギー源とするために効率よく脂肪を分解できる。
完全無欠ダイエットでは、プチ断食をすることでケトン体を作り出す状態にする。
この状態では空腹感を感じるが、人間は脂肪が十分に摂取されていると空腹感を感じない。
そこで完全無欠コーヒーを毎朝摂取する。
完全無欠コーヒーには糖の原料となる炭水化物等はほとんど含まれず、良質な脂肪や中鎖脂肪酸を豊富に含む。
このため、体は空腹感を感じなくなりつつ、脂肪を分解してケトン体をエネルギー源とする体を維持することができる。
これが完全無欠ダイエットです。
すべての食べ物を3つのカテゴリーに分ける
完全無欠ダイエットでは、すべての食べ物を3つのカテゴリーに分けています。
3つのカテゴリーとは、「完全無欠」、「やや注意」、「ハイリスク」です。
完全無欠ダイエットでは、「ハイリスク」に属する食べ物の摂取をなるべく抑え、「完全無欠」の食べ物をより多く摂取しようというものです。
本の中では、「野菜」、「脂肪と油」、「たんぱく質」、「乳製品」、「ナッツ」、「でんぷん質」、「果物」、「調味料」、「甘味料」、「飲み物」を3つのカテゴリーに分けています。
さらに「調理法」についても3つにカテゴリー分けしています。
実践者はなるべく「完全無欠」に属する食べ物を多く摂り、「ハイリスク」に属する食べ物を避けるようにします。
筆者は「ハイリスク」な食べ物を必ず食べるなとは言っていません。
なるべく摂らないようにするように推奨しています。
さらに、個人によって体に合う食べ物は異なる。
例えば、本の中では大豆を食べることは推奨されていないが、日本人の体には適している。
したがって、本の中で「ハイリスク」に含まれる食べ物すべてが我々にとっても悪いというわけではない。
大切なことは、この完全無欠ダイエットを通して、自分に合う食べ物を見つけることです。
完全無欠ダイエットでは、最初の2週間で体の反栄養素を排出するために「ハイリスク」に属する食べ物をなるべく食べないにする。
その後、様々な食べ物を試して体に変化が起きないかどうかを確認する。
こうして自分の体にある食べ物リストを作成する。
完全無欠コーヒー
完全無欠ダイエットでは「完全無欠」な食べ物とプチ断食の効果を最大限に活かすダイエットメソッドである。
プチ断食による空腹感を防ぐために、完全無欠ダイエットでは毎朝完全無欠コーヒーを摂る。
完全無欠コーヒーは、コーヒー、バター、MCTオイルを攪拌して作る。
良質な脂肪を摂取するので体に悪影響は少なく、空腹感を抑えることができる。
さらに糖の原料となる成分が極端に少ないため、脂肪を分解してケトン体をエネルギー源とする体を維持することができる。
完全無欠コーヒーを作るために必要な材料は、コーヒー、バター、MCTオイルである。
コーヒーは低品質なものを選択するとカビ毒を多く含むためにお勧めできない。
筆者は中米原産のコーヒー豆はカビ毒が少ないといっている。
日本では良質なコーヒーを示す基準として「スペシャルティコーヒー」がある。
これを基準に探すとよいでしょう。
あちこちの産地のブレンドより単一の産地の豆にこだわることでカビ毒の量を減らすことはできる。
また、中米産のコーヒーは低地域より毒性が低い傾向がある〔日本では良質のコーヒーの判断基準として「スペシャリティコーヒー」が知られている〕。
また、使用するバターはなんでも良いというわけではない。
基本的にはグラスフェッドで飼育された牛から作られたバターがよいと筆者は言っている。
グラスフェッドバターとは牧草地で放牧して、なるべく自然に近い状態で育てられた牛から作られたバターである。
雑穀を餌にして育てられた牛から作られるバターは栄養価が低い。
さらに脂肪を質も下がる。
良質な脂肪を摂取するにはグラスフェッドバターを選びましょう。
これは少し高めのスーパー等(成城石井など)やネットで購入できます。
そしてMCTオイルはスーパーやネットで購入することができます。
しかし値段が高いので、ネットで購入することがお勧めです。
完全無欠コーヒーのレシピ
最後に完全無欠コーヒーのレシピについてご紹介します。
完全無欠コーヒーは、コーヒーにMCTオイルとバターを混ぜて作ります。
バターはグラスフェッドのものを用います。
作り方はシンプルです。
まずは普通にコーヒーを一杯分入れ、バターおおさじ1杯、MCTオイルおおさじ1杯を入れます。
それをブレンダーで15秒ほど攪拌すれば完成です。
ポイントは、ブレンダーで混ぜることです。
こうすることでバターとMCTオイルは完全にコーヒーと混ざりとてもクリーミーな状態になります。
この状態がとても重要であると筆者は述べています。
普通に混ぜるだけでは完全に混ざりません。
また、バターとMCTオイルは空腹感によって調整します。おおさじ1杯は最大値です。
またMCTオイルはたくさん摂るとお腹が緩くなることがあるので、最初はおおさじ0.5杯あたりから初めて徐々に増やしていったほうが良いかもしれません。
毎朝この完全無欠コーヒーを1杯飲むことで空腹感を感じることなく、断食と同じ効果を得ることができます。
ぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
完全無欠ダイエットでは、断食の効果を空腹感を感じることなく得ることができます。
まずは2週間、「完全無欠」に属する食材多く摂り、「ハイリスク」に属する食材をなるべく避けるようにしましょう。
こうすることで体内を反栄養素を排除することができます。
この状態で、「完全無欠」に属さない食材を食べて翌日の体調を確認します。
反栄養素を排除した体では、その後摂取した反栄養素を影響を強く感じることができます。
こうして自分の体にあう食材を見つけていくのです。
少し時間はかかりますが、この完全無欠ダイエットを実践することで自分の体についてより深く理解することができます。
ぜひお試しください。