こんにちは。TATです。
今日は株価暴落時にとるべき対応について徹底解説していきたいと思います。
この記事を書いてる2020年3月は、新型コロナウイルスの影響でマーケットのボラティリティがかなり高くなっており、1日で株価が大きく動く日が頻発しています。
NYダウは1日で1,000ドル以上の下落が起こることも珍しくなくなってきました。
歴史を振り返ってみると、ITバブル崩壊やリーマンショックなど、こういった暴落は定期的に発生します。
株価の暴落が起きた際には、投資している人であれば誰でも恐怖を感じるものです。
売るべきか、そのまま保有するべきか、どうすればいいのかわからなくなってしまいますよね。
どうするべきかいろいろな情報を見て探していると、人によって「暴落時の対応がかなり異なる」ということも多くの人が悩んでしまう要因になってしまっているように感じます。
「暴落時こそ最大の買い場です!」と言っている方もいれば、「落ちているナイフを拾うな」と静観する立場を主張する人もいます。
正反対の主張なので、このような情報をたくさんみていると、結局のところどう対応していけばいいのかわからなくなりますよね。
ここで大切なことは、「投資戦略によってとるべき対応は変わってくる」ということです。
株式投資と一言に言ってもその戦略は様々です。
投資期間も異なれば、投資対象銘柄も様々です。
そして当然ながら、これらの戦略によって株価暴落時にとるべき行動は変わってきます。
いろいろな情報に惑わされてしまう場合は、ご自身の投資戦略についてもう一度見つめ直すことが大切です。
自分の投資戦略についてきっちりと理解しているのであれば、有事の際にも冷静に判断することができます。
ということで、ここでは株価暴落時にとるべき対応について徹底解説していきます。
また、株価暴落時によくきく投資の格言についても合わせてご紹介していこうと思います。
こちらの記事を読んだ上で、ご自身の投資戦略についてを見つめ直し、適切に対応していただけると嬉しいです。
投資戦略については細かく分けると無限に存在するので、ここではざっくりと期間(短期・中期・長期)、対象銘柄(バリュー株とグロース株)、投資目的(インカムゲインとキャピタルゲイン)の3つの軸に分けてご紹介していきたいと思います。
また、暴落時にはハイレベルな投資家だと空売りを仕掛けることもよくありますが、ここでは空売りについては考慮していません。
【投資戦略によって異なる】株価暴落時にとるべき対応は?
1. まずは暴落の要因をきちんと理解し、常に最新情報をチェックすべし!
まずは株価暴落時の対応について解説する前に、「まずは暴落の要因について理解しとこうぜ」というざっくり話をします。
2020年2月後半からの株価の暴落やボラティリティーが高くなっている要因は、次の2つが主として挙げられます。
- 新型コロナ
- アメリカ大統領選
新型コロナについては皆さんもご存知の通り、「収束までに長引きそうなこと」、「世界的パンデミックになる可能性があること」、「経済活動に影響を及ぼす可能性がある」、「景気後退局面に入る可能性があること」などの要因で株価が乱高下する展開になりました。
今後の動向によってはさらに株価が下落する可能性もあります。
もう一つの要因がアメリカ大統領選です。
大統領が変わると政策が一気に変わるので、投資家にとっても大変重要なイベントです。
特に現在民主党候補では、バイデン氏とサンダース氏が争っています。
中でもサンダース氏は社会主義的な考え方を持っており、国民皆保険制度の導入や富裕層への増税など、今のアメリカからがらりと変わるので経済的にも大きな影響を与えるだろうと、多くの投資家が関心を寄せています。
先日行われたスーパーチューズデーでは、バイデン氏が優勢となったので株式市場としては安堵感が漂ってきています。
ただまだ油断は禁物で、今後の予備選挙の動向に注意しつつ、市場動向を細かくチェックしていくことが重要になります。
ゆえに今後の株式投資の動向は、新型コロナとアメリカ大統領選挙によるところが大きくなってきます。
これらについては注意深く見ていきましょう。
こういった状況を踏まえた上で、株価暴落時の対応について解説していきます。
2. 【投資期間】による株価暴落時の対応
まずは投資期間よる株価暴落時の対応です。
投資期間では、スキャルピング→デイトレード→短期トレード→中期(スイング)トレード→長期投資の順に長くなっていきます。
基本的には投資期間が短いほど、暴落時は撤退したほうが無難です。
スキャルピングやデイトレードになると少し変わってきますが、短中期投資であれば、ここで投資するのはかなりリスクが高いです。
逆に長期投資の場合には、絶好の買い場になることもあります。
しかし、株が暴落して下落が続いている場合は、どこが底値になるのかなかなか判断することは難しいです。
したがって、暴落時に株を購入しても、その後さらに下落する可能性は十分にあります。
ただ、長期投資の場合には数年スパンの利益を考えるので、特に長期トレンドで見ると右肩上がりの米国株については、暴落時は買い場になる場合が多いです。
日本株は危ないかも・・・w
反対に短期トレードの場合は撤退したほうが無難です。(ここでは空売りは考慮しません。)
持ち続けているとずるずると含み損が増えていく場合もあるので、潔くスパッと撤退して静観するほうが無難であると僕は考えています。
短期トレード(かつ空売りなし)の場合には基本的には弱気相場では投資するべきではありません。
このように、投資期間だけを見ても、状況によって、株価暴落時にとるべき対応は全く異なってきます。
僕の場合は日本株ではスイングトレード(短中期トレード)なので、基本的には撤退して静観する立場をとっています。
一方で。アメリカ株は長期投資を目的としているので、暴落が起きても何もしていません。放置です。
3. 【投資銘柄】による株価暴落時の対応
次に投資銘柄による株価暴落時の対応です。
投資銘柄はここではざっくりとバリュー株とグロース株に分けて解説していきます。
バリュー株
バリュー株の場合は投資期間は長期になる傾向にあります。
ゆえに暴落時にあるべき時価総額よりも割安になった場合には買い場になります。
ここについては、しっかり業績や財務状況を確認することがとても重要です。
なんでもかんでも暴落時に購入してしまうと、強気相場になった時に株価は戻ってきづらくなります。
この辺りの分析については最低条件です!
グロース株
逆にグロース株では、バリュー株に比べてボラティリティーが高い分、暴落時の下落幅も大きくなる傾向にあります。
特に投資期間が短い場合には多大な損失を被る場合がありますので、基本的には即座に撤退して静観するほうが良いと思います。
スキャルピング等の場合はワンチャン反発時に儲ける可能性はありますが、リスクが高いので初心者にはオススメできません(僕は怖いので絶対にしませんw)
4. 【投資目的】による株価暴落時の対応
最後に投資目的による株価暴落時の対応です。
投資目的は大きく2つに分けられます。
インカムゲインとキャピタルゲインです。
インカムゲイン
インカムゲインの場合は長期投資による配当収入が目的となるので、なるべく株を安く買うべきです。
それなりに成長している企業であれば、キャピタルゲインも狙えます。
さらに株価が下落すると配当利回りも相対的に上昇するので魅力が増します。
したがって、業績が安定してなおかつ成長見込みがある企業に限っては、暴落時は絶好の買い場になると思います。
キャピタルゲイン
反対にキャピタルゲイン目的の場合は投資期間にもよりますが、期間が短い場合には即座に撤退するべきです。
長期投資であれば意見が分かれるところです。
人によっては、そのまま保有して場合によっては買い増しすることもあります。
反対に撤退して、より割安になった銘柄に乗り換えることもあります。
この辺りは投資に対する考え方によって大きく異なります。
ここも長期トレンド見ると右肩上がりである米国株は長期の場合は買い増ししたり新規購入してもいいかなと思います。
もちろん、業績が安定している会社に限りますよ。
日本株も同様ですが、日経平均株価を見ると右肩上がりにはなっていないので、ここは意見が分かれるところであります。
ちなみにですが、僕の場合はキャピタルゲイン目的、グロース株、短中期投資というゴリゴリの金の亡者のような投資戦略なので、弱気相場の際には基本的には撤退して静観しています。
次に手を出すのは底値がはっきりとわかってトレンドが変わった時です。(下落時や弱気相場の際には空売りすることはしばしばありますw)
5. 【おまけ】株価暴落時に役立つ投資の格言をご紹介!
さて、ここまで、株価暴落時にとるべき対応を投資戦略ごとに解説してきましたが、最後に株価暴落時に役立つ投資の格言をご紹介します。
たくさんあるのですが、ここでは厳選して2つご紹介します。
僕の脳みそにも刻み込まれている格言です。
- Don't Catch a Falling Knife(落ちてるナイフを掴むな)
- Dead Cat Bounce(高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)
Don't Catch a Falling Knife(落ちてるナイフを掴むな)
1つ目は有名ですよね。
「Don't Catch a Falling Knife」です。
日本語では「落ちてるナイフは掴むな」などと表現します。
「ナイフが落ちてる=株価が暴落している」時には買うなという意味になります。
「底値をしっかりと確認できてから買わないと怪我しますよ〜」という意味ですw
暴落中に購入すると怪我をして血まみれになりますよという警告です。
Dead Cat Bounce(高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)
もう1つは「Dead Cat Bounce」です。
日本語では「高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る」と言った意味合いです。
これは株価暴落時の小幅回復を意味します。
株価が暴落している際には、ところどころ小幅に回復することがあります。
いくつかの投資家が「ここが底値かな」などと期待して買いを入れるのですが、その後売り圧力に負けてまた暴落します。
つまり暴落中に小幅回復することがあっても、そこで買いに走らず「本当にこれは底値のか?」と一度立ち止まって考えることが大切です。
基本的には数日程度の小幅回復であればその後再度暴落する可能性はあるということを念頭に置いておくべきです。
僕の場合はキャピタルゲイン目的のグロース株の短中期投資なので、暴落時には慎重に対応する傾向があるので、このような格言を大切にしています。
ここまで読んでくださった方であればすでにお分かりかと思いましが、僕と投資戦略が異なればモットーにすべき格言も異なってきますので、今一度ご自身の投資戦略を見つめ直して、どう対応するべきかとしっかりを考え直すことが重要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは株価暴落時にとるべき対応について徹底解説しました。
ここ最近、マーケットのボラティリティがかなり高くなっており、1日で株価が大きく動く日が頻発しています。
株価が暴落した際には、投資している人であれば誰でも恐怖を感じるものです。
さらに、暴落時に対する反応が人によってかなり異なってくるので、多くの人が悩んでしまう要因になってしまっているように感じます。
僕の結論としては、暴落時の対応は人によって異なっていて当然です。
なぜならそれぞれ投資戦略が異なるためです。
投資期間や対象銘柄、投資目的によって暴落時にとるべき対応は異なります。
なので、「どうすればいいのかわからない」と焦りを感じている場合には、もう一度ご自身の投資戦略について見つめ直してみましょう。
しっかりの理解していれば冷静に考えられるようになります!