ここ最近のワークマンの成長が凄まじい。
ワークマンと聞くと一昔前までは、吉幾三さんのCMでおなじみの、現場作業や工場作業向けの作業服・関連用品の専門店というイメージが一般的でした。
しかしこのイメージはここ数年で激変しました。
最近では「ワークマン女子」と呼ばれる、ワークマンのPB商品を愛用する女性たちが増えています。
今回は、たった数年で新規顧客層の獲得に大成功し、業績を急拡大しているワークマンに注目していきたいと思います。
緩やかではありますが、テンバガー(10倍株)の達成も見えてきました。
近々達成するのではないかと投資家たちは期待しています。
目次
【PB商品で顧客層拡大】新規顧客取り込みが大成功!テンバガー達成も見えてきたワークマンに注目!
ついにジャスダックで時価総額トップに!
2019年10月11日、ワークマンの株価は4%超の上昇を見せ、時価総額は7000億円を超えて、新興国市場において時価総額トップになりました。
ちなみにこれまでのトップは日本マクドナルドです。
2019年11月11日時点での時価総額は、ワークマンが7,218億円、日本マクドナルドが7,139億円です。
ワークマンの株価についてもみていきましょう。
ここ2ヶ月の株価は大きく上昇していることがわかります。
たった2ヶ月弱で5,000円から8,000円台後半まで伸びています。
凄まじい伸びです。
さらに長期のチャートを見るととてつもない成長を見ることができます。
こちらが週足チャートになります。
チャートを見てみると、しばらくの間は横ばいの期間が続いていましたが、2017年の12月あたりから株価が上昇を始め、それ以降、株価が上昇し続けています。
26週移動平均線がきれいに支持線として働いて株価が上昇していることがわかります。
上昇し始めの株価は1,600円ほどですので、2019年10月11日現在の株価8,820円と比較するとおよそ5倍です。
この上昇は今後も続くことが予想されているのでとても楽しみです。
大成功したワークマンのPB商品
次になぜワークマンがこれほどの成長を成し遂げたのか、その要因についてみていきたいと思います。
ずばり、結論から申し上げますと、ワークマン成長の鍵はPB商品にあります。
PBは、プライベートブランドの略で、いわゆる自社ブランドを指します。
冒頭でも書きましたが、一昔前までのワークマンは、吉幾三さんのCMでおなじみの、現場作業や工場作業向けの作業服・関連用品の専門店というイメージが一般的でした。
しかしワークマンが開発したPB商品の投入によりこのイメージは変わりつつあります。
何より大きいのが、新規顧客層の取り込みに成功したことです。
従来のワークマンの主要顧客層は、現場作業や工場作業に従事している方々でした。
しかしPB商品の投入によって、若者の取り込みに成功、さらには女性客が急増していることが業績成長に大きく貢献しています。
ワークマンが目をつけたのが、自社でもつ作業服などに関する技術力です。
この技術力を応用して次々と画期的なPB商品を開発しました。
さらに驚くことが値段の安さです。
もともと、値段の安さも強みであったワークマンですが、この強みはPB商品にもしっかりと引き継がれています。
従来の作業員用のイメージから脱却するために、デザインもかなりオシャレになっています。
これらの戦略が功を奏し、多くの若者や女性客などの新規顧客層の獲得に成功しました。
最近ではワークマンの自社ブランドの販売をメインとするワークマンプラスという店舗が増えています。
ワークマンプラスは、もはや作業員向けのお店ではなく、若者や女性向けのお店です。
店内もとてもおしゃれで女性でも気軽に入店できる雰囲気になっています。
さらに値段を安さに加えて、ワークマン独自の技術力も盛り込んだ高機能な商品がとっても人気です。
詳細は公式サイトを見ていただくとして、ここでは私が面白いと思った商品をいくつかご紹介します。
まず1番のご紹介したいのが、ワークマンの高撥水ポロシャツです。
なんとこちらのポロシャツは撥水能力がすごすぎて、ケチャップをこぼしても弾いてしまうんです。
作業用の服を手がけていたワークマンだからこそなせる商品です。
撥水機能を持つ商品はポロシャツに限りません。
もう一つご紹介しておきたいのが冬用のジャケットです。
こちら見ていただくとわかる通り、裏面がアルミになっているんです。
そのため他のジャケットと比べ物にならないくらい暖かいんですね。
このように現場作業服を手がけていたワークマンだからこそ、これまで培ってきた技術力をPB商品にも活かすことが出来るんです。
お値段もお手軽なので、今後もPB商品の業績は伸びていくと思われます。
PERが高くても株価は上昇を続けている!
さて、PB商品の投入が大成功しているワークマンですが、ここでちょっとファンダメンタルについても見てみます。
業績については絶好調で、会社のIRページから直近の決算短信『2020年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)』をみてみると、売上高は前年同期比で38.2%の成長と凄まじい伸びです。
各利益の成長は、前年同期比で50%を超えています。
通期業績予想も好調で、今後も引き続き成長していきそうです。
そしてここで一つ注目したい指標がPER(株価収益率)です。
過去の記事「【PER=株価の割安/割高を測る?】PERを重視しすぎると多くの投資機会を逃します。」でもご紹介しました通り、「PERは株価の割高/割安度を示す指標である」との認識をしているかたが多いかとおもいます。
この考えに固執して、「PERが高いと株価が割高なので投資すべきではない」との考えを持っていると、このワークマンへの投資を見逃すことになります。
PERが高いということは、投資家からの期待値が高いとも捉えることができます。
ワークマンのPERは、株探のワークマンのページをみてみると、2019年10月11日現在では66.2倍です。
多くの書籍では、この値では株価が割高と判断して投資することを諦める場合が多いように思います。
しかしながら、【PER=株価の割安/割高を測る?】PERを重視しすぎると多くの投資機会を逃します。でもご紹介しました通り、特に急成長している中小型株は高PERを保ったまま株価が上昇することがあります。
ワークマンの時価総額は今や7,000億円を超えているので、間違いなく大型株になりますが、成長が凄まじいことから、PERが高くても株価は上昇を続けています。
【PER=株価の割安/割高を測る?】PERを重視しすぎると多くの投資機会を逃します。でも述べましたが、このような急成長している株に投資するチャンスを掴みとるために、もっとも重要視すべき指標が一株あたり利益(EPS)です。
ワークマンの一株あたり利益(EPS)についてみてみると、直近の決算短信『2020年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)』では、前年同期比で25.78円から39.11円と50%を超える成長です。
このように一株あたり利益(EPS)が前年同期比で大きく成長して、なおかつ売上高も成長している株については、たとえPERが高くても株価が上昇することがあります。
ワークマンのように、一株あたり利益(EPS)と売上高が成長している株は、本サイトの「直近の決算短信から抽出した監視銘柄一覧」に登録されているのでぜひ確認してみてください。
ちなみにこちらの監視銘柄に登録する際の基準はオニールの成長株発掘法 という本を参考にしています。
もしご興味があれば是非読んでみてください。チャートが多いので書籍で読むのがオススメです。
この監視銘柄の中から次のテンバガー(10倍株)を発掘できるかもしれません。
【高PER=割高は間違い?】PERについて徹底解説します!【僕は使っていませんw】
まとめ!今後テンバガー(10倍株)の達成に期待!
さて、ここまで成長著しいワークマンについてご紹介してきました。
これほどの成長を実現したのは、PB商品の成功によるところが大きいです。
新規顧客層をうまく取り込めたことで、業績が大きく向上しました。
今後の業績予想をみても成長を続けていきそうです。
成長に伴って、株価もうまくこのまま上昇していくかどうかにも今後注目です。
特にこのまま株価が上昇を続けると、テンバガー(10倍株)の達成も見えてきます。
今後のワークマンの業績や株価、ニュースに注目してみていきましょう。