こんにちは。TATです。
今回は、「これから株式投資を始めたい」という方に向けて、株式投資の始め方を徹底的に解説していきたいと思います。
最近、ブログのアクセスもいい感じに増えてきまして、ありがたいことにちょくちょくご質問をいただくようになりました。
中にはこれから投資を始めようと考えている方も多く、「投資を始めたいけど始め方がよくわからない」といった質問を受けます。
投資を始めようとしている方が増えていることは、僕としても嬉しい限りです。
そういった方々へ向けて、ここでは、株式投資の始め方、具体的には「株を買うまでの流れ」をできるだけ細かく詳細に解説していこうと思います。
この記事をみてくだされば、実際に株を買うことができるはずです。
ざっくりと株を買うまでの流れをまとめると次のように5つのステップがあります。
こちらの流れに沿って順番に開設していきます。
目次
【これから始めたい方へ!】「株式投資の始め方」を徹底解説します!
1. 証券口座を開設する~SBI証券がおすすめ~
株を買うためにまず最初にやらなければいけないことが証券口座の開設です。
証券口座を持っていないと株を購入することができないので、必ず開設する必要があります。
証券口座を開設するためにはいくつかのポイントがあります。
- 証券会社は手数料の安いネット証券にすべし
- 特定口座(源泉あり)を選ぶと確定申告が不要になります
証券会社は手数料の安いネット証券にすべし
まず、証券口座を開設するためには、証券会社を選ぶ必要があります。
ここでは大きく総合証券会社とネット証券会社の2つに分けられます。
総合証券会社は野村證券やみずほ証券など、実店舗をもつ証券会社です。
実店舗がある分、現地スタッフによるサービスは充実していますが、いかんせん手数料が高いので、よほどの理由がない限りはおすすめできません。
一方で、ネット証券はSBI証券やマネックス証券など、実店舗を持たない証券会社です。
実店舗がない分、手数料が圧倒的に安いことが一番のメリットです。
手数料が高いと、せっかく利益を得ることができても、手数料としてかなり持っていかれてしまいます。
利回りを上げるには、いかに手数料を安くするかが勝負どころです。
手数料を考えると、もはや選択肢はネット証券1択になります。
よほどの理由がない限りはSBI証券がおすすめ
そしてネット証券の中でもたくさんの会社があり、どれを選べばいいのか悩むと思います。
僕としては、とりあえず特にこだわった理由がないのであればSBI証券をおすすめします。
口座開設数はネット証券では日本トップで、手数料も最安値なのでとても信頼できます。
僕自身もSBI証券を愛用しています。
大手のネット証券会社だと、SBI証券、 マネックス証券、楽天証券などが挙げられますが、これらの間にはさほど差はありません。
手数料もほぼ一緒です。
ゆえにどれを選んでも大差ないのですが、例えば楽天経済圏内で生きてるような人だと楽天証券がいいかなと思います。
一応、マネックス証券だと取り扱ってるアメリカ株がとても多いのですが、主要な銘柄であればどの証券会社でも取引は可能ですし、よほどマニアックな銘柄を買うような人でない限り困ることはありません。
基本的にはみんなが一番使っているSBI証券がおすすめです!
特定口座(源泉あり)を選ぶと確定申告が不要になります
そして証券口座を開設する際には、口座タイプを選ぶ必要があります。
口座タイプには次の4種類があります。
- 特定口座(源泉あり)
- 特定口座(源泉なし)
- NISA口座
- 一般口座
特定口座
特定口座は、証券会社側で株の売却損益や税金の計算をしてくれます。
さらに「源泉あり」の場合は税金の支払いも行ってくれるので、確定申告が不要になります。
ちなみに株にかかる税金は一律で20.315%(所得税15.315%+住民税5%)です。
源泉なしの場合は、税金の支払いまではしてくれないので、自分で確定申告を行う必要があります。
NISA口座
NISA口座は、NISA(少額投資非課税制度)が利用できる口座です。
NISAは、投資による利益が一定期間非課税となる制度です。
政府が個人投資家による投資を促す目的で2014年に始まりました。
NISAを利用すると、非課税になるので利益をまるまるもらうことができます。
年間の投資可能額は制限(120万円/年)がありますが、使わない手はありません。
ただし、NISA口座は複数の口座に開けないので注意が必要です。
僕の場合はSBI証券しか使っていないので、ここでNISA口座も開いています。
株を買うときに、NISAと利用するかどうかを選ぶことができるので使い勝手もとても良いです。
一般口座
最後の一般口座は、税金の計算の納税もしてくれない普通の口座です。
自分で損益や配当金を計算して確定申告をする必要があります。
おすすめは特定口座(源泉あり)
おすすめなのは、特定口座(源泉あり)です。
確定申告も不要になるので、とにかく手間を省きたいという方にはこちらがおすすめです。
ただし1つだけ注意点があります。
それは年間の利益が20万円以下であっても税金が自動的に支払われてしまうことです。
給与以外の収入が20万円以下の場合は確定申告の提出は不要なので、これが見込めない場合は特定口座(源泉なし)を選んでおいたほうがお得です。
そしてNISA口座は是非とも開いておきましょう!
僕の場合は、SBI証券の特定口座(源泉あり)で、NISA口座も持っています!
2. 口座に資金を入金する~資金が少ないと購入できる銘柄は限られる~
証券口座の開設が完了したら次にすることは資金の入金です。
当然ながら、口座にお金がないと株を購入することはできません。
口座の開設が完了したら振込先を教えてくれるので、そこに入金すればOKです。
ネット証券であれば、基本的に入金したら即時反映されます。
ただし、深夜とか土日とか祝日だと翌営業日まで反映されないこともあります。
ここに資金を入金したら、株を買うための準備は整ったことになります。
出撃準備完了です。
資金が少ないと買える銘柄も限られる
ただここで注意点があります。
株価は銘柄によって全く異なります。
1株数百円の銘柄もあれば、数万円するような銘柄もあります。
潤沢な資金があれば問題ありませんが、資金が少ないと購入できる銘柄も限られてきます。
後述しますが、基本的に日本株を購入する際には100株単位になります。
ゆえに、もし1株1,500円だと、100株単位からの購入になるので、必要資金は15万円になります。
ただ、ETFやREITなど、1株から購入できる銘柄も存在します。
さらにアメリカ株であれば1株単位で買うことができるので、資金が少なくても参加しやすいのが特徴です。
日本よりも経済成長力も強いので、個人的には長期で持つ場合にはアメリカ株の方が良いと思います。
3. 購入する銘柄を選ぶ~投資の目的や戦略を明確にしよう~
資金の入金が完了したら、次にすべきことは、購入する銘柄の選定です。
これが最も難しい作業ですw
まず、銘柄を選定するためには投資の目的や戦略を明確にすることが大切です。
ここをしっかりと決めておかないと銘柄選定の判断基準がぶれぶれになってしまいます。
例えば、簡単に思いつくものだけでも次のようなことを考える必要があります。
- 日本株 or アメリカ株?
- 個別株 or ETF or REIT?
- 運用期間は短期?中期?長期?
- 大型株 or 中小型株?
- キャピタルゲイン目的 or インカムゲイン目的?
- グロース株投資 or バリュー株投資?
考え始めるといくらでも考えるべき要素が出てくるんですね。
多くの人がここで絶望します。
わからない単語もあるかもなので、解説していきますね。
日本株 or アメリカ株?
日本株 or アメリカ株は大丈夫ですよね。
日本で上場している株に投資するのかアメリカに上場している株に投資するのかを意味します。
個別株 or ETF or REIT?
個別株は会社の株です。
ETFは上場投資信託と呼ばれているもので、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託になります。
これを買うだけにテーマに沿った分散投資ができるので人気があります。
例えば、日経平均に連動するETFや、高配当銘柄に分散投資したETFなど、目的に沿ったETFを購入するだけで勝手に分散投資ができます。
手数料はかかりますが、少ない資金で分散投資ができるのでおすすめです。
REITはETFの不動産バージョンで、調達した資金を不動産に投資する金融商品の一種です。
株だと配当金がもらえますが、REITだと家賃収入の一部を収入として受け取ることができます。
株やETFに比べて利回りが高いので人気があります。
運用期間は短期?中期?長期?
運用期間も重要なポイントです。
短期でガンガン取引していくのか、あるいは配当金や株主優待を目的として長期投資にするのか、この辺りを決める必要があります。
個人的には最初は長期投資の方が無難です。
キャピタルゲイン目的 or インカムゲイン目的?
目的のキャピタルゲインとインカムゲインについて、キャピタルゲインは売買益を狙うこと、インカムゲインは配当金を狙うことを意味します。
グロース株投資 or バリュー株投資?
最後のグロース株投資とバリュー株投資は、グロース株投資は業績好調でぐんぐん成長している会社へ投資し、バリュー株は歴史的に見て割安な銘柄を探して投資するスタイルを言います。
こういった要素を決めてはじめて購入すべき銘柄の選定基準が明確になります。
これには正解がないので、自分自身で決める必要があります。
僕はグロース株の短期〜中期運用です
僕の場合は、日本株ではグロース株投資で、短期〜中期の運用を行っています。
キャピタルゲインをガンガン狙っていくトレードスタイルです。
一方で、アメリカ株では長期投資で、基本的にはインカムゲインをメインにしています。
日本株で稼いで利益をアメリカ株にぶっこんでいくような流れです。
一応、僕が株を買うまでの流れについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、もしご興味があればご覧ください。
【プログラムで一部自動化!】僕が株を購入するまでの流れを大公開します
4. 買い注文を出す~基本は100株単位です~
購入する銘柄を選んだら、あとは買うだけです。
株を買うときにもいくつか注意点があります。
- 注文方法は「成行」「指値」の2種類
- 個別株は100株単位で購入できる
- 「成行」で注文しても直ちに買える訳ではない
注文方法は「成行」「指値」の2種類
まず、注文方法には「成行」と「指値」の2種類があるということです。
成行注文は、「現在の株価で直ちに購入する」ことを意味します。
とりあえずとっとと買いたいときに使う注文方法です。
一方で指値注文では、「◯◯◯◯円になったら買う」といったように条件を指定することができます。
「確実にこの値段で買いたい」というときには指値注文を利用します。
特に成行注文では、株価が大きく変動しているときに利用すると思っていた以上に高値で買ってしまう場合もあるので、こういった場合には指値注文を使ったほうが安全です。
僕の場合はそこまで気にしてないので、基本的には成行注文です。
個別株は100株単位で購入できる
次の注意点は、「個別株の単元は100株である」ということです。
つまり100株ずつしか買えないということです。
「1株だけ」とか「20株だけ」といったような買い方はできません。
買うのであれば、「100株、200株、300株・・・」といったように100株単位になります。
ゆえに1株2,000円の銘柄であれば、最低でも20万円必要になります。
銘柄によっては株価は1万円を超えるので、最低必要資金は100万円になります。
ただしETFやREITなどは1株から購入できるものも存在します。
さらにアメリカ株は基本的に1株ごとに購入できるので、資金が少ない場合でも気軽に購入することができます。
「成行」で注文しても直ちに買える訳ではない
最後の注意点は、「成行」で注文しても直ちに買えるわけではないという点です。
ある株を購入するということは、その株を売りたい人と交換していることになります。
つまり誰も売りたい人がいなければいくら買い注文を出しても購入することができません。
ゆえに、売買量がそれなりにある銘柄を購入することをおすすめします。
売買量が少ないと、仮に運よくうまく買えたとしても売るときにまた苦労します。
基本的に誰でも知っているような銘柄や、優待や配当目当てで人気の銘柄であれば売買量は多いので心配する必要はありません。
5. 約定したら株ゲット~これで晴れて投資家デビューです~
買い注文を出して、無事に完了したら株ゲットです。
そして注文が完了することを約定(「やくじょう」と読みます)と言います。
前述の通り、買い注文をしても売りたい人がいなければ取引は成立しません。
売りたい人は現れたときにはじめて注文は成り立って約定します。
約定したら株を保有できたことになり、これでようやく投資家デビューを果たしたことになります。
株を保有したらチェックする癖をつけましょう
株を保有するようになれば、株価をチェックする癖を身につけましょう。
思いもよらない暴落が発生したり、逆に上昇することもあるので少なくとも1日1回は見ておいたほうが良いと思います。
また、金融や経済に関するニュース、さらに保有している銘柄に関するニュースもチェックしておくべきです。
特に金融・経済情勢が大きく変わると株式相場にも大きな影響を与えます。
場合によっては撤退も余儀なくされることもあるので常に気にかけておきましょう。
こんなこと言ったら恐ろしく感じるかもしれませんが、アメリカ株等を長期で運用しているのであれば景気が悪くなったからと言って損切りする必要はありません。
むしろ買い増しするチャンスにさえなります。
この辺りの対応は、自身の投資戦略や目的によって全く異なるので、しっかりと自分の考えを固めておくことが重要です。
暴落時の対応についてはこちらの記事でもまとめているのでお役に立てるのではないかと思います。
【投資戦略によって異なる】株価暴落時にとるべき対応は?
何れにしても、株を保有するようになったら最低限のニュースはチェックするようにしましょう。
株を持つ以上、必ず損をするリスクがあります。
これを守れるのは自分しかいません。
購入した株は我が子のように面倒を見てあげるようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、これから株式投資を始める方へ向けて、株を買うまでの流れについて解説しました。
これから株を始めようとしている方のお役に立てると嬉しいです。
今の日本では、銀行金利が限りなく低く、給与の伸び率も芳しくなく、少子高齢化はますます進み、現在の年金制度がいつまで続くのか正直なところわかりません。
そうなってくると、自分たちでもしっかりと資産運用を行なっていくことが重要です。
ありがたいことに、政府としても個人投資家の投資を促すようにNISAなどの様々な制度を提供してくれています。
投資可能額に制限があるとはいえ、NISAで非課税になるなんて最強です。
せっかく提供されているのですから、使わない手はありません。
是非とも早い段階から、ご自身の資産形成についてしっかりと考えていきましょう!
すごい長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。