こんにちは。TATです。
今日は「マーケットは常に正しい」というテーマで書きたいと思います。
タイトルだけを見ると少し過激な感じもしますが、僕の考え方をストレートに示したものです。
「いかなる状況においてもマーケットは常に正しい」、つまり「チャートに出ている情報が常に正しい」というものです。
もし自分の考えていたことと異なる方向にマーケットが進んだのであれば、いかなる理由を並べようとも、常に間違っているのは自分であり、正しいのはマーケットであるということです。
ちなみにこの考え方は、特に僕のように売買益を狙って取引をしてる方へ有効な考え方です。
バリュー投資や長期投資をされている方にはあまり参考にならないと思いますので、あらかじめご了承くださいw
これは僕が尊敬している投資家であるジェシーリバモアさんも言っていた言葉です。
僕の経験上、この考え方を受け入れられると、投資で勝つ確率が格段に上がります。
この考え方は、株式投資に限らず、FXや仮想通貨などあらゆる投資に有効です。
そしてこの考え方を受け入れるためには、「自分が間違っていることを認める」ことが必要になります。
この考えを持てると、適切に損切りができるようになります。
僕自身もこの考え方を受け入れてから、損切りのタイミングが爆速になり、損切りに対する抵抗が大きく下がりました。
結果として、投資の勝率はそこまで変わらずとも、損失を最小限に抑えることはでき、トータルではプラスを維持できるようになりました!
目次
【投資で勝つ思考法!】マーケットは常に正しく、間違っているのは自分である
1. マーケットには全てが織り込まれている。
まず、僕が「マーケットは常に正しい」という考えを持っている一番の理由が「マーケットには全てが織り込まれている」というものです。
マーケットは、たくさんの投資家の考え方が反映された結果です。
多くの投資家がそれぞれの考えを持っており、その考えに従って投資をしています。
それらすべての考えが集まった結果として、マーケットが形成されていきます。
ここには心理学的な要素も含まれており、たくさんの投資家が「これは上がるぞ」と思って買い注文をしまくれば株価は必然的に上昇しますし、反対の場合は下落します。
業績などのファンダメンタルも重要ですが、マーケットにはこういった投資家の心理も反映されているというのが重要なポイントです。
このように考えると、チャートの動きから投資家心理を想像することもできます。
もし業績が芳しくなくても株価が上昇しているのであれば、「多くの投資家がこの会社に期待している」と想像できますよね。
何かしらの素晴らしいニュースが飛び交ってきて、そのニュースの内容は業績にはまだ反映されていないけど、将来的には反映されて業績が回復するだろうと期待して株を買っていることもあります。
よく投資の世界では「噂で買って事実で売れ」という格言を耳にしますが、これはマーケットの動きをとてもをうまく表現していると思います。
投資家心理を株価から知る
また、投資家心理を見るには重要な情報が発表された後の株価の動きをチェックするのがオススメです。
例えば、ある会社の四半期決算がとても素晴らしい内容であったとします。
さらに直近まで発表されていた業績予想も上回っていたとします。
このような状況であれば、「株価は急騰するはずだ」と多くの方が想像すると思います。
しかし実際の株価の動きはバラバラです。
もちろん、想像通り株価が急騰する場合もありますが、暴落することもあります。
また株価がピクリとも動かないこともあります。
ファンダメンタルだけをみて投資をしていると、この理由がなかなかつかみづらくなりますが、「マーケットには全てが織り込まれている」との考えを持っていると、投資家心理から状況を理解することができます。
もし急騰したのであれば、「多くの投資家の予想を超えていた」と想像できますし、暴落したら「決算は良かったけど多くの投資家が期待していたものよりは低かった」と想像できます。
株価が動かなければ「多くの投資家の想定どおりである」あるいは「投資の関心が薄い」などと想像できますよね。
投資家心理がマーケットに織り込まれていると考えると、このような状況も理解することができます。
2. どんなに業績が良い会社でも、株価が暴落することはある。
僕が「マーケットは常に正しい」との考えを持っている2つ目の理由は、「どんなに業績が良い会社でも、株価が暴落することはある」というものです。
先ほどご紹介した、好決算発表後の株価の動きのように、「常に好決算が出た時に株価が急騰するわけではない」ということです。
どんなに業績好調な会社でも株価が暴落する可能性があります。
重要なのは、その決算内容が多くの投資家の予想を上回っていたのかということです。
好決算と自分が感じても、多くの投資家がそうでないと感じていたら株価は暴落します。
「どんなに好決算と思っても、それはあくまでも自分基準でそう思っているだけ」と考えなくてはいけません。
そしてこのような「好決算(と思っていた)発表後に株価が暴落する」という状況は、大体は次のような流れです。
好決算発表後に暴落するケース
まずは決算発表と同時に株価が高騰したケースを考えます。
この場合は、決算内容が多くの投資家の予想を上回っていたことから買い注文が殺到し、株価が急騰したと考えられます。
その次の決算も好調であればさらに株価が上昇していくことになります。
しかしながらこの上昇はいつまでも続きません。
このように好決算が発表されて株価が高騰している会社は、投資家からの期待値も上昇していきます。
ゆえに「多くの投資家がさらなる好決算を予想して先回りして株を購入する」ような状況になります。
こうなってくると、必ずどこかのタイミングで「投資家の期待を上回れない状況」が発生します。
たとえ競合他社と比べて絶好調な決算であっても、投資家の期待値を超えることができなければ、「もしかしたら成長が減速したかも」と多くの投資家が利益確定のために売却し始めます。
これが好決算が発表されたにも関わらず株価が暴落する典型的なパターンです。
もちろんこれ以外の状況もありますが、僕が投資している高成長銘柄ではよくあるパターンです。
どこかで投資家の期待値を超えられなくなる時が必ず来ます。
そこが売りのタイミングであり、アグレッシブな投資家はそこで空売りを仕掛けたりします。
そうなってくると、株価がたとえ業績好調でも暴落します。
ゆえに株を購入する際には、「決算発表の翌営業日の株価を確認してから購入すること」がとても重要です。
確認してから購入しても遅すぎることはありません。
いかなる状況でもマーケットの反応を考慮しながら投資をすることが、投資で勝つためにはとても大事な考え方です。
好決算が発表されても、それはあくまでも「自分が好決算であると感じているだけであり、マーケットは異なる考えを持っている可能性がある」ということを常に頭に入れておくことが重要です。
この考えを持って、マーケットの反応を確認した上で投資をすると「買った瞬間に株価が暴落した」という絶望的な状況を避けることができるようになります。
3. 「マーケットは常に正しい」と考えると、適切に損切りできるようになる。
さて、ここまでで僕が「マーケットは常に正しい」と考える理由について解説してきましたが、ここからは「マーケットは常に正しい」との考えを持っていることがもたらすメリットについて解説します。
もちろん前述した「買った瞬間に株価が暴落したという絶望的な状況を避けられるようになること」も重要であるのですが、僕が考える一番のメリットは「適切な損切りができるようになる」ということです。
マーケットは常に正しいと考えていると、自分の予想と異なる方向にマーケットが動いた場合にはすぐに損切りの決断ができるようになります。
逆に「こんなはずはない、ここから確実に上昇に転じるはずだ」と自分の考えに固執していると、なかなか損切りできなくなり、ずるずると含み損が膨らんでいってしまいがちです。
「マーケットは常に正しい」という考え方を受け入れられると、マーケットが予想を異なる方向に動いた時には「自分が間違っていたのか、すみませんでしたw」と判断して損切りする決断ができます。
僕は、この損切りこそが(特にキャピタルゲインを狙った)投資で勝つためには最も重要であると考えています。
そしてこの損切りがなかなかできないという方は非常に多いもので、よく相談を受けます。
相談を受けた場合には必ずこの「チャートは常に正しい」との考え方を教えます。
「損切り」については過去の記事でも詳しく解説しているので、もしご興味があれば合わせてご覧ください。
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】
4. 投資で勝つには「自分の負けを受け入れる」ことが重要である。
最後に、(特にキャピタルゲインを狙った)投資で勝ち続けるために、僕が考える重要なマインドをお伝えして締めくくりたいと思います。
それは「負けを潔く受け入れる」ということです。
自分が一生懸命調べて分析したうえで買った株でも思わぬ方向に株価が動くことはよくあります。
その時に「いかに潔く負けを認められるか」というのがとても重要になってきます。
負けを認められると、すぐに損切りができて次の投資に行動を移す事ができます。
逆に負けを認められないと、ずるずると損失が膨らみ、取り返しがつかないような状況になってしまいます。
投資の目的は「利益を出すこと」です。(配当金や株主優待目当ての方もいますけどねw)
勝率ではなくて、トータルで利益を出すことです。
そのためには株価の動きが芳しくない株はさっさと損切りして次の投資先を考える事が重要です。
さらに、損切りした銘柄については「なぜ損切りするに至ったのか」と、その原因についてもしっかりと研究して、同じ過ちを繰り返さないようにする事がとても重要です。
「損切り」と聞くと、ネガティブな印象を持つ方がほとんどだと思いますが、僕の場合は「これで失敗する原因がまた一つわかった」と考えます。
ほとんどの方が、何かしらの基準に従って投資をしていると思いますが、それがうまくいかなかった場合には、別の要因がなにかしらあり、それを次に応用すれば同じ過ちを避ける事ができるようになります。
損切りするたびに、新たな失敗の原因を見つける事ができます。
つまり損切りが増えるほど、うまくいかなかったノウハウが蓄積されて今後の投資に活かせるようになります。(逆にここで損切りに至った原因を見つけ出せないと今後も同じ過ち繰り返していくことになります。)
こう考えると損切りもそこまで悪くないですよね。
そして「適切な損切りをすること」と「潔く負けを認めること」の下支えしてくれる重要な要素が、「マーケットは常に正しい」という考え方になるのです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「マーケットは常に正しい」というテーマで僕の投資に対する考え方を解説してきました。
この考え方を身につけておくと、ファンダメンタルだけを見てもわかりづらい株価の動きについても、投資家心理などの要素から理解できるようになります。
さらに「いかなる状況においても、常に正しいのはマーケットであり、間違っているのは自分である」との考えを持っていると、株価が自分の予想と異なる動きをした際には、自分の間違いを認め、潔く損切りができるようになります。
損切りについてはこちらの記事でも詳しく解説しているのでご参照ください。
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】
僕は、投資で勝つために最も重要な要素は「適切な損切りができること」と考えており、「マーケットは常に正しい」との考え方を受け入れる事がとても重要であると思っています。
「こんなはずはない、絶対にここから上昇する」と自分の考えに固執している人は確実にトータルで負けます。
事実、株価が下がってるので自分が間違っているのは疑いようがないですよねw
つまり「マーケットは常に正しく、株価が予想と異なった動きをした時は自分の負けを潔く受け入れること」が、投資で勝ち続けるためにはとても重要であると私は感じています。
今回も長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
この記事が皆さんのお役に立てると嬉しいです。
ここで紹介した内容は、僕が尊敬するジェシー・リバモアさんの本に書かれていたものです。
彼は世界恐慌の際に空売りを実施して大儲けした伝説的トレーダーで、かなり昔の方ですが今での参考にできる考え方がたくさんあります。
僕自身もマーケットに対する考え方や、買い増の考え方などは彼から影響を受けています。
もしご興味がありましたら、是非とも読んでみてください。ただ結末は少しダークですw
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】