こんにちは。TATです。
久しぶりの銘柄紹介記事になります。
今回ピックアップする銘柄は「岩崎電気」です。
聞いたことない方も多いかと思います。
「岩崎電気」は1959年上場の照明業界における老舗として知られている会社です。
僕の投資戦略として、基本的には上場してからそこまで時間が経っていない(10年未満が目安)銘柄を中心に投資していたので、プログラムが「岩崎電気」を発見した際にも最終的には投資するに至りませんでした。
業績や直近のニュースをみると素晴らしかったのですが、上場日をみた瞬間に「めっちゃ古いやん」と思って流してしまったんですね。
ただ、その後に株価が急上昇しまして、今非常に後悔していますw
ここでは、「岩崎電気」について、株価急上昇の要因について掘り下げていきたいと思います。
ついでに、銘柄選定の際に注目しているポイントについてもご紹介します。
目次
【新製品発売で株価急上昇!】1959年上場の照明業界における老舗「岩崎電気」
1. まずは「岩崎電気」についてご紹介します
まずは今回ご紹介する「岩崎電気」について簡単にご紹介します。
冒頭でもご紹介した通り、「岩崎電気」は1959年に上場した老舗の照明機器メーカーです。
証券コードは6924です。
公式サイトはこちらになります。
事業内容は「各種光源、照明器具、光環境機器(紫外線・赤外線・電子線応用)等の製造および販売」です。
時価総額は、この記事を書いてる2020年6月13日時点で153億円です。
あまり大きな会社ではないと言う印象ですよね。
ただ、後述しますが、時価総額が小さい会社の方が化ける可能性が高いと言うのも事実です。
2. 株価急上昇の主要因は好調な業績と新製品の発表
次に今回の株価上昇の要因を見ていきます。
2020年6月13日現在のチャートを見てみましょう!
ちょっと色々な指標も一緒に出しました!
ここ最近のチャートを見てみると、新型コロナの影響で株価は一時大きく下げていますが、その後急上昇して最終的に52週高値を更新しています。
さらに細かく見ていきます。
僕がエントリーポイントに使ったポイントをA~Dでマークしました。(実際には買ってないですけどねw)
これらのエントリーポイントは僕のプログラムが勝手に判断してくれています。
まずはAです。
ここが非常に強力な買いシグナルでした。
僕が基準にしているRSIのブレイクが発生して、かつ出来高も急上昇しています。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
【オシレーター系の定番!】RSIについて徹底解説!【僕の独自活用法も公開】
まさに狙い通りのエントリーポイントです。
ただ、後述するように、エントリーポイントが出たから「岩崎電気」について調べた結果、エントリーを見逃す決断をしました。(後悔していますw)
B~Dのエントリーポイントは52週高値を更新したタイミング、中でもCは出来高も急上昇したので素晴らしいエントリーポイントでした。
では、これらの株価上昇の要因はなんだったのか?
まずはAのタイミング(2020年5月8日)を見ていきます。
このタイミングの株探のニュースを見てみると、こんなニュースがありました。
どうやら業績の上方修正が発表されたようですね。
計画上振れということなので、これが好感されて株価が急騰したことが伺えます。
ちなみに「投資でニート生活」の自動ニュースでも業績予想の上方修正として発表しています。
- 岩崎電(6924):「業績予想の修正に関するお知らせ」で業績予想の上方修正を発表(「投資でニート生活」へ飛びます。)
続いてBのタイミング(2020/05/21)を見ていきます。CとDはこれに続く上昇ですので割愛します。
このタイミングのニュースを調べてみると、興味深い記事がありました。
- 岩崎電が大幅反発、空気循環式紫外線清浄機を発売へ(「投資でニート生活」へ飛びます。)
タイミング的にも間違いなくこれば起爆剤となって株価上昇に寄与しているものを思われます。
新製品の発表は株価上昇のきっかけになります。
特に時代のニーズに合っていると強力なシグナルになります。
今回のような新型コロナの影響でウイルス対策が叫ばれている状況で、この発表はさらにプラスに働いているように感じます。
このように、エントリーポイントが発生したタイミングでニュースをみると、それっぽいニュースが見つかることがよくあります。
そのニュースが会社にとってものすごい追い風になるようだったら、勝率は高まります。
また、過去のチャートを見ていると、①と②でもいい感じのシグナルが出ていましたが、ここでエントリーしていればそこまでの利益は出せませんでしたね。
②はおそらく損切りに追い込まれます。
これはコロナの影響が出始めて株式市場が混乱していたので仕方ないですね。
何れにしてもきちんと損切りしてまたエントリーポイントを探せばトータルでプラスにすることは可能です。
3. 【悲報】上場日が古いという理由でエントリーの見逃しました・・・
次になぜ僕が岩崎電気にエントリーしなかったかについて解説します。
基本的に、僕が投資対象としている銘柄はある程度絞られており、その中に「上場してからそこまで時間が経過していない」という条件を設けています。
これは株価が急上昇してテンバガーなどを達成する銘柄の多くが上場してから5〜10年以来に達成している場合がほとんどであるという情報に基づいています。
僕がバイブルとして崇めている「オニールの成長株発法」にもありますし、さらに「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」でも紹介されています。
特にオニールの本はおすすめです。
こんな考えを持っていたので、「岩崎電気」のエントリーポイントが通知されても、調べた結果、上場日が古すぎたためにエントリーを見逃す結論に至りました。
この経験を踏まえて、今後はよほど良い条件であった場合に限って、上場日の条件は無視してエントリーしてみようと思います。
業績が好調で、財務も健全で、時価総額がそこまで大きくなく、さらに起爆剤となるニュースがあった場合には出撃してみようと思います。
この経験はとても良い勉強になりました。
4. 僕の銘柄選定の流れをご紹介します〜業績、財務、指標、公式サイトなど全て見ます〜
さて、次に僕の銘柄選定の流れをご紹介します。
上記で、上場日が古すぎるという理由で、エントリーを見逃したと言いましたが、「それなら他の基準は何を見てるんですか」という疑問わきますよね。
ということでここではその疑問にお答えします。
お答えすると言っても、過去の記事ですでに詳しく解説しているので、そちらの記事を見ていただくのが手っ取り早いかと思います。
【プログラムで一部自動化!】僕が株を購入するまでの流れを大公開します
基本的に僕のプログラムが先ほどのチャートでA~Dで示しているポイントを見つけたら僕に通知が来ます。
そしたら以下の情報を株探やSBI証券のアプリなどのでチェックします。
- 直近2〜3四半期の四半期決算
- 過去3年間の業績動向
- 直近の業績予想
- 各経営指標(ROE、自己資本比率)
- CF
基本的に1つでもダメなものがあるとエントリーはしませんが、1つだけダメで、他が素晴らしすぎる場合とかは例外としてエントリーすることもあります。
この中で、さらに「時価総額がそれほど大きくないこと」や「上場してからそれほど時間が経っていないこと」も条件にしていました。
特に時価総額については重要で、単純に時価総額5000億円の会社が2倍になる確率と時価総額50億円の会社が2倍になる可能性を比べると、時価総額50億円の会社の方が成長する難易度でいうと低くなります。
ただ小さい会社は潰れる可能性もあるので、ここは事前にきちんと調べ抜く必要があります。
僕の場合は、ざっくりと時価総額500億円以下を目安にしていますが、業績がぐんぐん伸びている会社であればこの条件は無視することもあります。
神戸物産とかがその例です。
こんな感じで条件を設けているので、シグナルが出ても実際にエントリーするものはかなり少なくなります。
その分精度を上げている感じです。
5. 新型コロナも「岩崎電気」にとってさらなる追い風になる!
さて、最後に最近世界を騒がせている新型コロナが「岩崎電気」に与える影響を考察していきます。
結論から言うと、新型コロナは「岩崎電気」に追い風になると考えています。
今回の株価上昇の主要因となる新製品「空気循環式紫外線清浄機」は、光の力でカビや菌を除去できる製品です。
これが新型コロナに効果があることはありませんが、今回の新型コロナは多くの人にウイルスの恐ろしさを植え付けることとなりました。
そうなると、新型コロナが収束した後も、ウイルスや菌に対する人々の意識はこれまでよりもさらに高まると思われます。
そうなってくると、「岩崎電気」が今回発表した「空気循環式紫外線清浄機」はかなりの需要を見込めるのではないかと思っています。
新型コロナが今まで常識だった世界を大きく変貌させることになるのは間違い無いと思います。
これに伴って株価は一時大暴落しましたが、株価は時間をかけて必ず戻ってきます。
ただ全ての株価が戻ってくるとは言えません。
この暴落をきっかけに、お金の流れが大きく変わることは間違い無いからです。
新型コロナのような大きな変化が起きると、お金の流れは大きく変わります。
これまで好調だった業種は破壊されて、新しい業種・業態が台頭してくることになります。
株価もこれを反映するため、結局のところ、お金の流れが変わるにすぎません。
逆を言えば、この流れの変化を察知することができれば投資でもなんでも大きな成功を収めることはできる可能性があります。
過去の記事では、新型コロナによる暴落について分析した記事があるので合わせて見ていただけると理解が深まると思います。
基本的にはお金の総量は変わりません。
厳密には各国毎年お金を刷っているので総量は増えているのですが、もともとある量に比べたらそこまでの量にはなりません。
大事なことは、お金の流れが変わるということです。
暴落時には各社の時価総額は下がりますが、そこにあったお金は現金などに変換されているにすぎませんし、コロナ後に上昇する銘柄もあればそのまま2度と上昇しない銘柄もあります。
これはお金の流れが変わったと考えられます。
お金の流れをイメージできるようになると、今後の予想も立てやすくなると思います。
【市場・業種・テーマ株で分析】コロナショックによる株価暴落について調べてみた
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、新製品の発表で株価が上昇した「岩崎電気」について紹介しました。
どんなに古い老舗企業でも、新製品一つでここまで株価の動きが変わることは僕自身も驚きました。
特に新型コロナ騒動でウイルス・菌対策が叫ばれている状況下でこの製品発表はかなりの追い風になると感じました。
今後も「岩崎電気」の動向に注目していきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。