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2022年に株価が最も上昇した50銘柄について分析する【Pythonでデータ分析】

2023年2月4日

2022年に株価が最も上昇した50銘柄について分析する【Pythonでデータ分析】

こんにちは。TATです。

今日のテーマは「2022年に株価が最も上昇した50銘柄について分析する【Pythonでデータ分析】」です。

 

早いもので2023年になりました。

本記事では、2022年の相場を振り返ってみます。

2021年12月30日と2022年12月30日の株価データから最も上昇した50銘柄を抽出して、それらの特徴をみていこうと思います。

去年も似たようなことをしていました。(こちらです)

 

2023年に上昇しそうな銘柄を探す際の材料になればいいですね。

 

【前提】データは独自で収集しているものを使います

まず、前提として、ここで紹介するデータは全て僕が独自に収集しているものを使います。

僕が運営している「投資でニート生活」では、株式投資に必要な情報(決算とか株価とか)をプログラムで自動収集・管理しています。

 

自動ニュースを発表したり、独自の指標を計算したり、いろいろしているのでもしご興味あればご覧ください。

今回は「投資でニート生活」で収集しているデータを使って、分析を進めていきます。

 

ちなみに収集したデータをExcel形式やPDF形式にしてnoteで提供したりもしてします。

ご興味あればどうぞ。

 

データの用意

分析を始めるにあたって、まずはデータの準備です。

 

以下のデータを用意しました。

用意したデータ

  • 証券コードと銘柄名
  • 2021年12月30日の終値
  • 2022年12月30日の終値
  • 株価上昇率
  • 市場・商品区分
  • 17業種区分
  • 33業種区分
  • 規模区分
  • 期末発行済株式数
  • 時価総額(2022年12月30日現在)
  • 直近のPER
  • 直近のROE
  • 各銘柄のテーマ

 

これらのデータを使っていろいろとみていきます。

 

用意したデータはこんな感じです。

change(上昇率)が最も大きい50銘柄を抽出しました。

 

時価総額は、2023年1月5日時点で直近発表された期末発行済株式数と2022年12月30日の株価の終値から計算しました。

ROEとPERは有価証券報告書のデータから取ってきています。

一部の銘柄にはこのデータは含まれていませんでした。

 

2022年に最も株価が上昇した銘柄トップ50

それではまずは結果をまとめてご紹介します。

2022年に最も株価が上昇したトップ50の銘柄です。

 

ticker2021-12-302022-12-30change銘柄名市場・商品区分17業種区分33業種区分規模区分期末発行済株式数時価総額ROEPER
045751801168548.89キャンバスグロース(内国株式)医薬品医薬品-14198999.0165.0NaNNaN
1633813858080483.39タカトリスタンダード(内国株式)機械機械-5491490.0443.017.3016.60
227675112727433.66円谷フィールズホールディングスプライム(内国株式)商社・卸売卸売業TOPIX Small 234700000.0946.08.2011.80
357267903880391.14大阪チタニウムテクノロジーズプライム(内国株式)鉄鋼・非鉄非鉄金属TOPIX Small 136800000.01427.0-11.10NaN
48139238976310.08ナガホリスタンダード(内国株式)商社・卸売卸売業-16773376.0163.01.3650.50
5439317096260266.30バンク・オブ・イノベーショングロース(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-3999000.0250.0-151.80NaN
62872321011270251.09セイヒョースタンダード(内国株式)食品食料品-540081.060.05.9020.80
79827177620250.28リリカラスタンダード(内国株式)商社・卸売卸売業-12662100.078.0NaNNaN
87859156517231.41アルメディオスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他その他製品-18508316.095.0NaNNaN
931874221385228.20サンワカンパニーグロース(内国株式)小売小売業-19171000.0265.021.8028.26
107692577.31743201.91アースインフィニティスタンダード(内国株式)小売小売業-9177600.0159.0-53.10NaN
1157279452790195.24東邦チタニウムプライム(内国株式)鉄鋼・非鉄非鉄金属TOPIX Small 171270910.01988.08.0928.02
12790118565320186.64マツモトスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他その他製品-381300.020.0-61.20NaN
131514140393180.71住石ホールディングススタンダード(内国株式)エネルギー資源鉱業TOPIX Small 258892853.0231.014.004.10
1431815611573180.39買取王国スタンダード(内国株式)小売小売業-1811300.028.06.008.33
1579916071614165.90マミヤ・オーピースタンダード(内国株式)機械機械-9358670.0151.05.2110.25
1678687992120165.33広済堂ホールディングスプライム(内国株式)情報通信・サービスその他その他製品TOPIX Small 228537769.0605.010.575.38
1730939502442157.05トレジャー・ファクトリープライム(内国株式)小売小売業TOPIX Small 211635800.0284.015.6015.00
183306360916154.44日本製麻スタンダード(内国株式)商社・卸売卸売業-3673320.033.03.3027.90
1943345321342152.26ユークススタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-11096000.0148.030.604.69
2070807271825150.86スポーツフィールドグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-898360.016.0NaNNaN
219274327791141.90KPPグループホールディングスプライム(内国株式)商社・卸売卸売業TOPIX Small 273244408.0579.015.003.00
22439513953350140.14アクリートグロース(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-5893000.0197.0NaNNaN
2365616821637140.03HANATOUR JAPANグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-12664700.0207.0NaNNaN
24441716803995137.80グローバルセキュリティエキスパートグロース(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-3327000.0132.020.8263.77
257352413973135.59Branding Engineerグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-10469440.0101.020.50173.30
264777221515133.03ガーラスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-25024800.0128.0-235.30NaN
27624910182352131.04ゲームカード・ジョイコホールディングススタンダード(内国株式)機械機械-14263000.0335.03.1010.90
28444213603105128.31バルテスグロース(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-7150000.0222.025.8029.00
29258511532623127.49ライフドリンク カンパニースタンダード(内国株式)食品食料品-12813740.0336.056.105.50
30281327156170127.26和弘食品スタンダード(内国株式)食品食料品-949319.058.012.105.10
3160698161835124.88トレンダーズグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-7617400.0139.015.2017.01
322353138310124.64日本駐車場開発プライム(内国株式)不動産不動産業TOPIX Small 1348398600.01080.034.9017.60
3338561143.32450114.29Abalanceスタンダード(内国株式)電機・精密電気機器-16701933.0409.017.4033.60
3465475071077112.43グリーンズスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業TOPIX Small 212886200.0138.0NaNNaN
35607013502852111.26キャリアリンクプライム(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業TOPIX Small 212590800.0359.0NaNNaN
36761077162110.39テイツースタンダード(内国株式)小売小売業-68664338.0111.035.403.40
3737608011681109.86ケイブスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-5928500.099.0-150.30NaN
386632176369109.66JVCケンウッドプライム(内国株式)電機・精密電気機器TOPIX Small 1164000201.0605.0NaNNaN
39347913782875108.64ティーケーピーグロース(内国株式)不動産不動産業-42239385.01214.0-9.00NaN
4021955661172106.95アミタホールディングスグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-17541360.0205.0NaNNaN
4141745911212105.08アピリッツスタンダード(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-4088400.049.05.7027.00
4272986831399104.83八千代工業スタンダード(内国株式)自動車・輸送機輸送用機器-24042700.0336.08.903.30
439888482986104.56UEXスタンダード(内国株式)商社・卸売卸売業-12000000.0118.010.705.20
44365215673175102.62ディジタルメディアプロフェッショナルグロース(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業-3152400.0100.0NaNNaN
453660269542101.49アイスタイルプライム(内国株式)情報通信・サービスその他情報・通信業TOPIX Small 177963593.0422.0-7.00NaN
467063945188098.94Birdmanグロース(内国株式)情報通信・サービスその他サービス業-2552200.047.0NaNNaN
47718429558598.31富山第一銀行プライム(内国株式)銀行銀行業TOPIX Small 267309700.0393.03.086.03
4880291219240797.46ルックホールディングススタンダード(内国株式)素材・化学繊維製品TOPIX Small 27740913.0186.0NaNNaN
49861414829297.30東洋証券プライム(内国株式)金融(除く銀行)証券、商品先物取引業TOPIX Small 287355253.0255.02.2013.50

 

2022年に最も上昇したのはキャンバス(証券コード: 4575)で548.89%の上昇でした。

50位の東洋証券(証券コード: 8614)でも97.30%の上昇ですので、最低でもざっくり2倍(ダブルバガー)になっていることがわかります。

 

これら1銘柄にでも投資することが出来ていればウハウハでしたね。

2023年にはこういう銘柄をいち早く見つけ出したいものです(願望)

 

トップ50銘柄をいろいろな角度から集計してみる

次にこの50銘柄をいろいろな角度から集計してその特徴を探っていきます。

 

17業種区分・33業種区分

まずは業種区分別にみていきます。

 

17業種区分

まずは17業種区分です。

17業種区分
情報通信・サービスその他21
商社・卸売6
小売5
機械3
食品3
電機・精密2
不動産2
鉄鋼・非鉄2
素材・化学1
医薬品1
エネルギー資源1
金融(除く銀行)1
銀行1
自動車・輸送機1

 

情報通信・サービスその他が圧倒的に多いですね。

商社・卸売、小売も奮闘しています。

 

33業種区分

次にもう少し細かく、33業種区分でも見てみます。

 

33業種区分
情報・通信業10
サービス業8
卸売業6
小売業5
機械3
食料品3
その他製品3
電気機器2
不動産業2
非鉄金属2
鉱業1
銀行業1
証券、商品先物取引業1
繊維製品1
医薬品1
輸送用機器1

 

情報・通信業が10個で1位となりました。

サービス業や卸売業も多いですね。

 

市場・商品区分

次に市場・商品区分でみてみます。

 

市場・商品区分
スタンダード(内国株式)24
グロース(内国株式)14
プライム(内国株式)12

 

スタンダード市場が最も多い結果となりました。

大型株が多く所属するプライムは少ないですね。

 

時価総額

次に時価総額を見てみましょう。

これはヒストグラムにしてみました。

 

ほとんどが時価総額750億円以下です。

最大でも2000億円弱です。

 

細かい統計値もみてみます。

 

平均値は322億円です。

最大値は1988億円、最小値は16億円です。

 

これは2022年12月30日時点の時価総額になるので、ほとんどの銘柄は年始時点ではこれの半分以下だったことになります。

ほぼ全ての銘柄が時価総額1000億円未満だったということになりますね。

やはり時価総額が小さい銘柄の方が株価が大きく上昇するチャンスがありそうです。

 

ROE

次にROEです。

これは有価証券報告書から直近のデータを収集しました。

一部の銘柄にはデータがなかったので、そこだけご了承くださいませ。

ちなみに13個の欠損値がありました。だいぶないですね。。。すみません。

 

まずはヒストグラムから見てみます。

 

結構マイナスもあるんですね。

何かしらの材料が発表されて、業績回復前に上昇トレンドに入ったのでしょうか。

 

統計値も確認しておきます。

 

中央値で見ると8.2%です。

最大で56.10%でした。

 

そして参考がてらROEがマイナスの銘柄をピックアップしておきます。

 

業績修正を発表して次期予想では黒字転換見込みである銘柄もあります。

基本的には業績修正や何かしらのビッグチェンジをきっかけに一気に株価が上昇トレンド入りすることが多いです。

 

PER

次にPERです。

これは欠損値が多くて(21個もあったw)あまり当てにならないかと思いますが一応出しておきますw

 

まずはヒストグラムです。

 

PERが25倍を超える高いものが結構ありますね。

 

次に統計値です。

 

平均で22.37、中央値で13.50です。

成長株ではPERが高くても株価がぐんぐん上昇していくケースはよくあります。

バリュー投資の考え方だと、こういった銘柄に投資することはできませんね。

 

テーマ

最後にテーマ株でもみてみます。

これまでのデータにはテーマ株は含まれておりませんでしたので、別途用意しました。

 

こんな感じで、各銘柄が属しているテーマを収集しています。

これを使ってトップ50銘柄にどんなテーマが多く含まれているのかをみてみます。

 

結果は全て見せると数が多すぎるので、トップ20だけに絞ります。

テーマ
中国関連8
ソフト・システム開発7
OEM6
IT関連6
アジア関連6
パチンコ・パチスロ5
コンサルティング5
eコマース5
東証再編5
VR5
スマホゲーム5
メタバース5
情報セキュリティ4
専門サイト4
Society5.04
インターネット通信販売4
サイバーセキュリティ4
オンラインゲーム4
ソーシャルゲーム4
ギャンブル4

 

1位は中国関連

1位は中国関連で8銘柄ありました。

 

2位はソフト・システム開発

2位はソフト・システム開発で7銘柄ありました。

 

 

僕が個人的に監視銘柄に加えていたのはここにある銘柄が多かったように思います。

7352, 4442, 3856あたりは監視していました。

 

3位以下は複数テーマが並んでいますね。

 

個人的に気になった「パチンコ・パチスロ」

個人的にはパチンコ・パチスロが気になりました。

特に昨今はスマートパチンコに注目が集まっているようで、これに関連する銘柄が軒並み大きく上昇しました。

 

関連銘柄は全部で5つありました。

 

スマートパチンコとは、球を入れる必要のない台のことで、台の内部で球が循環し、お客さんやスタッフの方が一切球に触れる事なく台をプレイしたり集計したりすることができる台のことを言うみたいです。

パチンコ業界は、このスマートパチンコで盛り上がっているようですね。

こういった話題にいち早く気づくことができればガッツリ利益を狙えるんですよね。。。

 

次世代のブームに来そうな「メタバース」もランクイン

そしてメタバースも注目に値します。

ここ最近は結構耳にするようになりましたが、コロナ禍でこの必要性が高まったことで、いろいろな会社が手を出し始めています。

 

関連銘柄をまとめました。全部で5つあります。

 

こういう最新技術と需要の高まりで期待値が上がりすぎてメタバースバブルみたいになっている感じもしますね。

 

まとめ

本記事では、「2022年に株価が最も上昇した50銘柄」についてご紹介しました。

 

上昇した銘柄を分析すると色々な発見があります。

分析の結果を踏まえて、時価総額の小さい銘柄が圧倒的に多いということは今後の銘柄選定に活かすことができそうです。

やはり時価総額が5000億円と20億円で比較すると、どちらの方が株価が2倍(時価総額2倍)になる可能性が高いか、と言われると当然後者ですよね。

 

また、話題になっているテーマ株も大事なポイントになってきそうです。

僕が運営している「投資でニート生活」ではこのテーマ株別の株価の上昇・下落ランキングを毎週・毎月発表しています。(こちらです)

ここで突然上昇しているテーマがあれば何かしらの材料が発表されているかもしれません。

 

データをうまく活用して、効率的に投資候補銘柄を探していきたいですね。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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