こんにちは。TATです。
今日は、僕が日本株で実際に取引した銘柄について書きます。
ご紹介するのはギグワークス(証券コード:2375)です。
保有期間2ヶ月ほどで−20%の大損失を被って損切りしました(涙)
たぶん過去最大の損切りで、−20%を超えたのは初めてですw
ちょっと反省点が多すぎたので、備忘録がてらまとめておこうと思います。
本記事のように、実際に僕が投資した銘柄に関する分析記事は今後増やしていこうと思います。
失敗した銘柄は、そこから要因を探って同じ過ちを繰り返さないように今後の糧にしないといけません。
もともとは僕の株ノートなるものに書いていましたが、記事にすることにしました。
記事にする銘柄は、僕が取引した銘柄の中でも特に印象に残ったものに絞って、全ての取引銘柄について書くつもりはありません。
第一弾は失敗例ですw
成功例も今後はもちろん書きます。
基本的には備忘録目的です。自戒の念を込めて書きます。
目次
【売買銘柄紹介】ギグワークス(2375)を2ヶ月保有して-20%超で損切りw
ギグワークスについて
基本情報
まずは今回取引したギグワークスについて簡単にまとめておきます。
会社名:ギグワークス株式会社
証券コード:2375
設立:1977年1月20日
上場日:2003年11月05日
上場市場: マザーズ
事業内容:
【マーケティング&コミュニケーションサービス】:営業代行・販売支援サービス
【フィールドサポートサービス】:導入・設置・交換・保守支援サービス
【コンタクトセンターサービス】:コールセンター運用・スタッフ支援サービス
【テクノロジーサービス】:システム・エンジニアリング開発受託・スタッフ支援サービス
【コワーキングスペースサービス(レンタルオフィス)】:不動産サービス、コンサルティング
(ギグワークス株式会社企業概要ページおよびミンカブより)
上場日は結構古くて2003年です。創業に至っては1977年です。
事業内容は色々やっていて、ITの支援サービスを展開しており、BPO業務支援や人材派遣を主体として、そのほかにコールセンターやPCサポートなども行なっています。
業績は右肩上がり
業績についても見ておきます。
僕は投資銘柄を選定する際には、特に売上高とEPSに注目します。
ここが伸びている会社しか投資しません。これはオニールの成長株発掘法やミネルヴィニの成長株投資法を参考にしています。
【日本株×成長株×中長期】僕の投資戦略を解説します〜日本株編〜
続きを見る
ギグワークスの売上高とEPSの推移を見てみると、右肩上がりであることがわかります。
(有価証券報告書を参考に作成)
2016年から見事な右肩上がりです。
銘柄選定の際にもう一個注目してるROEを見ても、年々増加していることがわかります。
(有価証券報告書を参考に作成)
業績だけ見ると、かなり好調に見えてます。
しかしながら、2ヶ月で20%を超える大損失を出してしまいました。
売買タイミング
次に売買タイミングについて見ておきます。
Plotlyでチャートを作って書き込んでみました。
Plotlyを使うときれいなグラフが簡単に描けるので今後多用しそうです。
こちらの記事でも解説しています。
PythonのPlotlyでインタラクティブな株価のローソク足チャートを描く【コード解説】
続きを見る
株価チャート見ると、2020年12月から出来高が急増して株価も急騰しました。
これは決算発表を受けてのことです。
→ ギグワークス---ストップ高、上振れ着地や連続2ケタ増益見通しを好感(株探へ飛びます)
ここからギグワークスの株価はチェックしていました。
その後はレンジ相場になって出来高は減少しましたが、2021年2月末に再び出来高が増加します。
これは株式分割の発表を受けてのことです。
→ ギグワークスが3月末を基準日に1株を3株に株式分割(株探へ飛びます)
ここら辺からエントリータイミングを伺っており、10週移動平均線で耐えてるのをみてエントリーしました。
エントリー後は数日間含み益を抱えていましたが、すぐに下落に転じてマイ転しました。
最終的には、決算発表翌日である2021年6月14日に損切りを決意しました。。。
実に-20%超の大損失であり、過去最悪の損切りとなりました。
ちなみに購入したのは400株だったので損失額は-102,275円でした。
これまでの損切りルールに基づいていれば、8%あるいは10%の下落を確認したところで損切りを実行するべきでした。
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】
続きを見る
なぜ素早く損切りできなかったかについて、事故った要因についてこのあと詳しくご紹介します。
「人間はつくづくバイアスに左右される生き物である」と痛感しました。。。
失敗要因を考える
ここからは損切りに至った要因について考えてみます。
備忘録です。
自戒の念を込めて書いておきます。
失敗要因①:業績が堅調に見えても株価は暴落する
1つ目の要因は、業績が好調に見えても株価は暴落することがあるということです。
業績だけをみていたら、右肩上がりで絶好調に見えます。
しかしながら、どんなに好決算に見えても、翌日に株価が暴落することはあります。
これは成長の鈍化が見えてきたとか、市場予想よりも下回ったとか、材料出尽くしとか色々あります。
確実に言えることは、自分にとってはどんなに好決算に見える内容でも、市場がどう受け止めるかについては翌日の株価の反応を見るまではわからないということです。
過去にこんな記事を書いたにも関わらず情けないです。。。
【投資で勝つ思考法!】マーケットは常に正しく、間違っているのは自分である
続きを見る
ギグワークスの場合でも決算は好調に見えましたが、翌日に暴落しました。
→ ギグワークス---2Qは2ケタ増収・大幅な増益、売上・営業利益とも過去最高(株探へ飛びます)
失敗要因②:過去の経験に基づいて損切りルールを無視した
2つ目の要因は、損切りルールを無視してしまったことです。
過去に損切りルールに関する記事を書きました。
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】
続きを見る
基本的には8%を損切りラインに設定してしますが、2021年から中長期投資に切り替えて、保有期間の長いトレードに移行しようとしていました。
結果として、保有中の株価の変動幅も大きくなり、昨年ではうまく利確できていたものでも、今年になったらそのままキープして最終的に損切りに追い込まれるみたいなパターンもよくみられました。
運用実績でも紹介しています。
2021年Q1(1〜3月)の運用実績(-70,306円)
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プレミアグループとかラクーンHDとかです。
これらは損切りしましたが、ずっと保有していれば大きな利益を得られていました。
こういう経験を踏まえて、「業績も好調だし、ずっと持ってればいつか上がるのかな」と思ってズルズルと持ち続けた結果、今回のような酷いありさまになってしまったわけです。
損切りルールだけは破っちゃダメですね。
損切りラインになったら潔く損切りする。
もしその後上昇するようなことがあればまたエントリーするタイミングがあるはずですからね。
反省です。。。
投資で損切りできない理由をプロスペクト理論から考える
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失敗要因③:日中に株価のチェックができない
最後の要因が、日中に株価のチェックができないという点です。
全くできないことはないですが、以前に比べて時間は限られています。
2020年の10月に3度目の転職をしましたが、現職は会議がこれまでの仕事に比べて圧倒的に多いので、株価をチェックできる回数が激減しました。
会議がなければちらっと覗くことは可能ですが、会議中となるとそうもいきません。
2021年に入ってから保有期間を延ばして中長期投資に移行しようとしているというのは、このような事情も理由の1つです。
よって朝一で株価をチェックして問題なくても、気づいたら15時を過ぎてマーケットが閉まっているという日も結構あります。
何もなければ良いのですが、たまに相場が急変して大幅に下落していることもあるので、チェックするたびにドキドキします。
ここは今後少し工夫が必要になってくると強く感じています。
今後の対策を考える
失敗要因を踏まえて、今後の対策を考えます。
今考えているのは2つです。
対策①:損切りルールの徹底
1つ目の対策は損切りルールの徹底です。
これは自明ですね。
過去の経験から、損切り後に株価が急上昇したパターンがよくあったので、損切りに躊躇してしまいましたが、振り返ってみると損切り後に再びエントリーしていれば、損切り分は取り戻せている場合がほとんどです。
よって、潔く損切りして次のチャンスに移った方が良いことがよくわかりました。
逆指値注文を入れて有無を言わせずに損切りするのがいいですね。
自分で書いた記事ですが、この記事をまた読み直して損切りルールを徹底しようと思います。
【損切りできない方へ!】「損切り」の必要性について力説します【僕の損切りラインも公開】
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対策②:利確ルールの確率
2つ目の対策は、利確ルールの確率です。
これはぶっちゃけまだ確立できていないのですが、ある程度の含み益を抱えてる期間から、ほったらかして最終的に損切りになってしまう銘柄が多いです。
ギグワークスも同様です。
購入後数日で含み益を抱えていましたが、その後下落に転落して、最終的には大損失となりました。
含み益を抱えている時点で、少し損切りあるいは利確のラインを決めるとか、うまいこと含み益を守るためのルールが必要に感じています。
どうやるのが正解なのかわかりませんが、例えば、含み益が5%増加するたびに売却ラインを引き上げるような、トレーリングストップみたいなルールがいいのかなと思っています。
うまくいくかはわかりませんが、とりあえず過去の取引実績をみながら基準を決めていこうと思います。
同じ過ちを繰り返さない
とにかくこれからの投資に心がけておきたいのが、同じ過ちを繰り返さないことです。
事故要因をきちんと分析して、対応策を講じて、同じ過ちを繰り返さないような仕組み作りをきちんとしておこうと思います。
こういった対応策を地道に適用していけば、どんどんトレードの質は上がっていくものと信じています。
株式投資で勝ち続けるには、継続的なお勉強が必須です。
僕の場合は2021年に投資スタイルを少し変更してからは苦戦が続いていますが、回復の兆しも見えてきています。
2021年Q1(1〜3月)では損切り銘柄が連発していましたが、Q2になってからはうまく利益をゲットできている銘柄も増えてきています。
特にレラティブストレングスをうまく活用できるようになっているのが大きな理由かと思っています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、僕が実際に取引して大損失を被ったギグワークス(2375)についてご紹介しました。
失敗の要因と対策についても書きました。
元々は、こういった内容は僕の株ノートなるものに書いていましたが、今後は特に印象に残った銘柄については記事にしていこうと思います。
記念すべき第一弾は失敗銘柄になってしまいましたが、成功銘柄も今後ご紹介していきます。
今回の失敗からの学びを活かして、同じ過ちを繰り返さないように対策を講じつつ、さらにトレードの質を高めていけたらと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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