こんにちは。TATです。
今日のテーマはウィリアム・J・オニールさんのCAN-SLIM投資法です。
僕のバイブルとなっている「オニールの成長株発掘法」で紹介されている投資手法です。
CAN-SLIM投資法とは、アメリカの著名投資家であるウィリアム・J・オニールさんが提唱した投資法で、「CAN-SLIM」は銘柄選定で重要となる7項目の頭文字を取ったものです。
ここではCAN-SLIM投資法の3文字目のNについて解説していきます。
NはNewer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Basesから来ています。
Newの頭文字ですね。
日本語では新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値と書かれています。
目次
【CAN-SLIM投資法】その③:N(新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)
株価が大きく上昇するには新しい材料が必要!
株価が大きく上昇するには、これまでにご紹介してきた四半期や年間の業績に加えて、何か新しい材料が必要です。
【CAN-SLIM投資法】その①:C(当期四半期のEPSと売り上げ)
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【CAN-SLIM投資法】その②:A(年間EPSの増加)
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新しい材料とは、新しい製品とか新しい経営陣などを指します。
株価が驚くような上昇を見せるには、何らかの新しいものが必要だ。大ヒットとなり収益増加率をこれまで以上に加速的に伸ばす原動力となるような、重要な新製品や新サービスかもしれない。あるいは新しい活力や新アイデアをもたらしてくれたり、少なくとも全てを一掃してきれいにしてくれる新しい経営陣かもしれない。業界に需要の拡大、価格上昇、改革的技術の開発などの変化が訪れることも、同じ業界内の株価に好ましい影響を与えることがある。
「オニールの成長株発掘法」より
上記の通り、株価が爆発的に上昇するには新製品や新経営陣、あるいは業界に大きな影響を与えるような変化が訪れることが重要になります。
そして、大事なのは、これらの新しい材料が収益増加率をこれまで以上に伸ばすということです。
これまで停滞していたものが突然伸びたのでは確証はまだ持てません。
もともと成長している企業が、新材料でさらに成長が加速しようとした時に投資を考えるのです。
株式市場の「大いなる矛盾」
次に株価についてみてきます。
「オニールの成長株発掘法」では、これを「大いなる矛盾」と表現しています。
株式投資における驚きの「大いなる矛盾」とは。
株価が高すぎてリスクが高そうに見える銘柄はさらに値上がりし、株価が低く割安に見える銘柄はさらに値下がりする傾向にある。
「オニールの成長株発掘法」より
これから言えることは、逆張りはするべきではないということです。
株価が低迷している銘柄はそれなりの理由があるのであり、一時的な下落とは言い切れません。
そして、実際そこからさらに下落して逆張りを狙った人が大きな損失を被るパターンがよくあります。
成長株投資においては、基本的には上昇している銘柄に投資する順張り投資が基本になります。
そして新安値更新銘柄は、割安だから投資すべき銘柄ではなく、絶対に投資するべきではない銘柄と捉えるべきです。
この研究結果から、『インベスターズ・ビジネス・デイリー』紙の「安値更新銘柄」に掲載されている株は、値上がりの見込みが低く避けるべき銘柄であると考えられる。素早い判断のできる投資家ならば、むしろそのような銘柄は、「安値更新銘柄」に掲載される前にすでに売却しているはずである。
「オニールの成長株発掘法」より
反対に、新高値更新銘柄は、割高でリスクが高いのではなく、さらに上昇するチャンスがあると言えます。
逆に「高値更新銘柄」に載るような銘柄、強気相場で多くの出来高を伴って株価を上昇させて初めてここに掲載されたような場合、その銘柄は今後大きく上昇する可能性を秘めていると言えるのだ。
「オニールの成長株発掘法」より
正しいタイミングで買う
新高値をつけた銘柄はさらに上昇するチャンスがあるということはわかりましたが、必ずしも上昇するとは限りません。
さらに上昇する銘柄を見つけ出すには、さらなる分析が必要になります。
それがチャートを使った分析です。
ここまではファンダメンタルの分析にフォーカスしていましたが、エントリータイミングを見極めるならチャートの確認も必要になります。
ある銘柄が新高値を付けているからといって、必ずしもそれが正しい買いのタイミングであるとは限らない。銘柄選択をするにあたり、チャートを利用することはとても重要である。チャートを見ながら株価が過去にどのような値動きをしたかを細かく研究し、そしてきちんと形成された基本パターンからブレイクアウトして新高値を付けている銘柄を探すのだ。
「オニールの成長株発掘法」より
このタイミングを見極めるには、「オニールの成長株発掘法」で紹介しているカップウィズハンドルを代表とするエントリーするべきチャートパターンを理解する必要があります。
これについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【CAN-SLIM投資法】「カップウィズハンドル」に代表されるチャート読解術を身につける
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新高値を更新した銘柄に対して、ここで紹介しているチャートパターンに適用しているかを見極めることができれば、成功確率がさらに上昇します。
結論:新材料 & 新高値
ここまでの内容をまとめると、注目すべきは新材料と新高値と言えます。
新材料は、新製品や新経営陣などを指し、いずれにおいてもこれまでの企業の成長をさらに加速させるようなものでなければいけません。
新高値についても、ただ新高値を更新しただけではなく、正しいチャートパターンを形成して新高値をブレイクした銘柄を投資対象にするべきと言えます。
重要な新製品や新サービスを生み出した企業、または経営陣が新しく変わったり業界内の基礎条件が著しく改善し、利益を伸ばした企業を探そう。そのような銘柄がきちんと正しいベース形成の揉み合いパターンから抜け出るまさにそのときに、出来高を伴って新高値に近づいたり実際に新高値を付けた銘柄を買うのだ。
「オニールの成長株発掘法」より
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、オニールさんのCAN-SLIM投資法の中でも、2文字目のC(Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Bases、新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)に焦点を当ててご紹介しました。
CAN-SLIM投資法は、アメリカの著名投資家であるウィリアム・J・オニールさんが提唱した投資法で、「CAN-SLIM」は銘柄選定で重要となる7項目の頭文字を取ったものです。
ここでご紹介したものは7項目のうちの1項目です。
大化け銘柄を探し出すにはたくさんのスクリーニング作業が必要になりますが、ここでの努力は大きな成功につながるチャンスがあります。
僕の場合は、趣味のプログラミングの力を駆使しながら効率的に投資銘柄を選定していこうと思っています。
僕が運営する「投資でニート生活」には、監視銘柄の他にも色々なデータを収集して記事を作成しています。
投資に役立つ情報をいろいろと発信しているので、もしご興味がありましたら是非とものぞいてみてあげてください。
また、noteでは、「投資でニート生活」で収集しているデータや、スクリーニング銘柄を発表しています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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