こんにちは。TATです。
今日のテーマは「株価チャートから上昇トレンドにいる銘柄を見抜く方法」です。
株式投資ではざっくり分けて2種類の投資手法があります。
順張り投資と逆張り投資です。
順張り投資は、上昇している銘柄に「まだこのまま上がるだろう」と乗っかる投資法を指し、逆張り投資は、下落中の銘柄に対して「そろそろ反転するだろう」と買いを入れる投資法です。
どちらが正解ということはありません。
逆張り投資で大成功をおさめている投資家さんもいますし、順張り投資で成功している投資家もいます。
僕の場合は順張り投資をしていますが、この際重要になるのが、上昇トレンドにいる銘柄の見極め方です。
そもそも株価はどっちの方向に向かっているのか、大枠の方向をきちんと読むことができないとエントリーするタイミングがつかめません。
逆を言えば、きちんとトレンドを見極めることができれば、あとはエントリータイミングを伺えばいいだけになります。
本記事では、上昇トレンドにいる銘柄をチャートから見極める方法についてまとめていきます。
いろいろなやり方があるので、組み合わせながら利用していくと確度が上がります。
目次
【まとめ】株価チャートから上昇トレンドにいる銘柄を見抜く方法
上昇トレンドとは?
まずは上昇トレンドについておさらい程度に見ていきます。
株価は4つのステージから成る
株価チャートを見ると、次の4つのステージに分別することができます。
株価のステージ
- 第1ステージ:底固め局面
- 第2ステージ:上昇局面
- 第3ステージ:天井圏
- 第4ステージ:下落局面
ここでいう上昇トレンドは、第2ステージの上昇局面に該当します。
順張り投資で成功を収めるには、この上昇局面にいる銘柄へ投資することが不可欠です。
【ミネルヴィニの成長株投資法】株価を形成する4つのステージとは?狙うべきは第2ステージ!
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例:コロプラ
例として2019年のコロプラのチャートを見てみましょう。
各ステージがわかるように色分けしました。
第1ステージでは、いわゆるレンジ相場で株価の大きな変動はありません。
ここから何かしらのきっかけによって株価が上昇を始め上昇局面に突入します。
上昇局面が永遠に続くことはないので、どこかで天井を打ち、下落に転じます。
この繰り返しです。
本記事でご紹介するのは、この第2ステージの上昇局面、つまり上昇トレンドにいる銘柄を見つける方法です。
上昇トレンドにいる銘柄を見つける方法
それでは、上昇トレンドにいる銘柄を見つける方法について具体的にみていきましょう。
いろいろな方法があるので、順番にご紹介していきます。
ここでは次に4つの方法について解説していきます。
上昇トレンドにいる銘柄を見つける方法
- 移動平均線から判断する
- パーフェクトオーダーを利用する
- レラティブストレングスを計算する
- トレンドテンプレートを適用する
移動平均線から判断する
1つ目は、移動平均線から判断するというものです。
これには多く分けて2つのパターンがあります。
基本的には両方を組み合わせて使う方が精度が上がります。
1つ目のパターンは、移動平均線と株価の位置関係です。
移動平均線よりも株価が上にあれば、上昇トレンドにあると判断します。
これには短期間よりもそこそこ長い期間で移動平均線を設定した方が大きなトレンドを捉えることができます。
よく使われるのは、日足だと25日、50日、75日、120日、200日などです。
週足だと13週、26週、52週などがよく利用されます。
2つ目のパターンは移動平均線の向きです。
移動平均線が明確に右上がりなら上昇トレンドと判断します。
これもどの期間の移動平均線を使うかは投資家によって異なります。
投資期間によってだいたい決まるかと思います。
先ほどのコロプラの例では、25日移動平均線を活用するとうまくトレンドの方向を判断することができます。
パーフェクトオーダーを利用する
2つ目は、パーフェクトオーダーを利用することです。
パーフェクトオーダーとは、短期、中期、長期の3つの移動平均線がきれいに並んで同じ方向を向いている状態を指します。
この状況が出来上がると、長期にわたってトレンドが発生する確率が高くなります。
多くの投資家が参考にしている指標です。
例として、ホープ(6195)の過去2年間の株価チャートを見てみましょう。
ここでは5日、25日、75日、120日の4種類の移動平均線を加えました。
パーフェクトオーダーとなるのは、どの期間を選ぶかにもよりますが、25日、75日、120日を選んだ場合だと、2020年7月に75日移動平均線と120日移動平均線でゴールデンクロスが発生して、ここからがパーフェクトオーダーの状態になります。
この直後に5日移動平均線と25日移動平均線でゴールデンクロスが発生していますが、ここがまさに押し目買いのタイミングになります。
10月には天井をつけて下落に転じますが、それまでの間にうまくエントリーすることができれば大きな利益を上げることができます。
このように、パーフェクトオーダーは上昇トレンドを見極めるために有効です。
レラティブストレングスを計算する
3つ目は、レラティブストレングスを計算することです。
レラティブストレングスとは、成長株投資で著名な投資家であるウィリアム・J・オニールが考案した指標になります。
この指標を使うと、株価がどれくらい活発に動いているかがわかります。
過去1年間の株価をもとに計算され、1〜99の数値で表されます。
99はその他99%の銘柄よりも株価が活発に動いていることを示します。
レラティブストレングス指数とは、『インベスターズ・ビジネス・デイリー』紙が独自に開発した評価法で、ある程度の銘柄の値動きを市場の残りの値動きと過去52週間にわたり比較するものだ。そしてその評価として各銘柄に1〜99の数値が割り当てられる(99が最高)。例えば、レラティブストレングス指数が99の場合は、その銘柄の値動きは市場全体の99%の企業を上回っていることを意味している。レラティブストレングス指数が50の場合は、市場の銘柄の半分がその銘柄よりも良い値動きをし、残り半分が悪い値動きだったことを意味する。
「オニールの成長株発掘法」より
この数値が80以上の場合、全体の8割の銘柄よりも株価が活発に動いていることを示すので上昇トレンドにいる可能性が高いです。
具体的な計算方法については公開されていませんが、ググってみるとそこそこ信憑性が高そうな計算手法を見つけたので、僕はこれを日本株に適用して毎週計算しています。
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計算結果の一部(レラティブストレングスが95以上の銘柄)は、僕が運営する「投資でニート生活」で、全データや過去推移データはnoteで提供しています。
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僕の経験上、このレラティブストレングスを活用すると株価が上昇しやすい銘柄を一発であぶり出すことができるので、かなり重視しています。
トレンドテンプレートを適用する
4つ目は、トレンドテンプレートを適用することです。
トレンドテンプレートは、成長株投資で大成功を収めたマーク・ミネルヴィニによって考案された手法です。
トレンドテンプレートを使うと、チャートから上昇トレンドにいる銘柄をあぶり出すことができます。
条件は次の通りです。
1. 現在の株価が150日(30週)と200日(40週)の移動平均線を上回っている。
2. 150日移動平均線は200日移動平均線を上回っている。
3. 200日移動平均線は少なくとも1ヶ月上昇トレンドにある。
4. 50日(10週)移動平均線は150日移動平均線と200日移動平均線を上回っている。
5. 現在の株価は50日移動平均線を上回っている。
6. 現在の株価は52週安値よりも、少なくとも30%高い。
7. 現在の株価は52週高値から少なくとも25%以内にある。
8. レラティブストレングスのランキングは70%以上、望ましくは80台か90台である。
僕が運営する「投資でニート生活」では、このトレンドテンプレートを毎週計算しています。
ただし、8のレラティブストレングスは別途計算しているので、除外しています。
1〜7までの条件を満たしている銘柄は「週足チャートから抽出した監視銘柄」に登録されているので、ご活用ください!
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(おまけ)僕はレラティブストレングスとトレンドテンプレートを使っています
最後におまけです。
ここまでご紹介した通り、株価が上昇トレンドにいるかどうかを見極める方法はいろいろあります。
よって、1つの方法だけを適用するのではなくて、複数の方法を組み合わせるとさらに確度が上がります。
僕の場合は、レラティブストレングスとトレンドテンプレートを組み合わせて使うことが多いです。
トレンドテンプレートの条件を満たしていることは最低条件で、それに加えてレラティブストレングスが80以上あるかどうかも基準にしています。
これら2つを満たしていると、上昇トレンドにいる可能性が非常に高いと言えます。
また、レラティブストレングスは、直近の値のみではなく、過去1ヶ月や過去3ヶ月の平均値も組み合わせて使うことでさらに精度が上がります。
こういった複数のデータを組み合わせたものはnoteで提供しているのでもしご興味があればのぞいてみてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、「株価チャートから上昇トレンドにいる銘柄を見抜く方法」というテーマで解説してきました。
特に順張り投資家にとって、この上昇トレンドを見極めることは非常に重要です。
見極め方はいろいろあるので、とりあえず試しながら自分にあったものを使っていっていただけたらと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。